日本通信販売協会は8月27日、2011年度の通販の売上高が、前年比9・0%増の5 兆900 億円になったと発表した。
1982年以来、初の5兆円台を記録し、金額ベースでは前年に比べ約4200 億円の増加となっている。流通全般では、デフレなどの影響で消費低迷が指摘されているが、通販市場はネット通販の成長を追い風に、過去10年でおよそ2倍に急増した。
一方、協会会員社の売上高の合計は同4・9%増の3兆2300億円だった。会員社では、大手総合通販、テレビ通販、メーカー系健康食品・化粧品通販企業の好調が伺える。
通販市場の売上高は、会員情報に加えて、当協会会員508 社(調査時点)を対象に実施した「第30回通信販売企業実態調査」から得た回答の売上部分を先行集計した結果と、各種調査から推計できる有力非会員約160 社の売り上げを加えて算出している。