iOS/Android用アプリ「Nike+ GPS」は、走った距離を記録してくれるジョギングの友だ。一念発起して、ジョギングを開始してから1年2ヶ月。ようやく累積1000kmを達成したオオタニが、体調不良やメタボに悩む同世代の背中を押してみようと思う。
Nike+ Running | |||
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価格 | 無料 | 作者 | Nike, Inc. |
バージョン | 4.0.3 | ファイル容量 | 41.6 MB |
カテゴリー | ヘルスケア/フィットネス | ユーザーの評価 | (2.5) |
対応デバイス | iPod touch (4th Gen) / iPad 2 Wi-Fi+3G / iPod touch (3rd Gen) / iPad Wi-Fi / iPad Wi-Fi+3G / iPhone 3GS / iPad 2 Wi-Fi / iPhone 4 | 対応OS | iOS 4.0以降 |
風邪を引き続け、体力に自信がなくなった(涙)
高校生以来、運動らしき運動をしていなかったオオタニがジョギングを始めたきっかけは、30代後半からの体調不良である。
体力の有り余っていた20代は徹夜の連続でも気合いで乗り切れたが、30代になるとそんな無理が効かなくなってくる。私の場合、露骨に風邪を引きやすくなった。すぐにノドが腫れ、咳が出て、抗生物質のお世話になるようになった。耳鼻科の医者には、「こんな菌で大人は風邪なんて引かないもんだけどねえ」とあきれられた。育ち盛りの子供もいるし、休みのたびに体調不良で寝込んでは、先が思いやられる。なにより体力を増進しなければと思い、一念発起して始めた運動がジョギングというわけだ。
もう1つの理由は、あるライターさんのジョギング話だ。昨年まで連載をおねがいしていたそのライターさんは長らくジョギングをやっており、フルマラソンにまで参加したことがあるとのこと。確かにアメリカを車で横断したり、とにかくパワフルな方だが、見た目ではあきらかに歳がいっている(60代くらい?)。しかし、そんなおじさまが、「皇居の周りを走っている女性のおしりを追ってたら、どこまで走れちゃいそうですよ」なんてのたまう(笑)。こんな好色爺さん(失礼!)には負けてられんと思ったのも、ジョギングを始めたきっかけであった。
「続ける意思」をキープするジョギング支援アプリ
いったん始めようと決心してしまえば、ジョギングの敷居は低い。特別な技術や道具は要らないし、試合の相手やコートも不要。靴だけはきちんとジョギング用のものを用意した方がよいが、服装は短パン+TシャツでOK。ある程度、続いたら専用グッズを買って、退路を断てばよい。要は自分の続ける意思だけが重要というわけだ。
しかし、この「続ける意思」を保つのはとても難しい。走れるけど、続かない。ジョギングを始めようと思う人が、一番懸念に感じるのはそこだろう。ただ、私の場合、昨年に上の子供が小学校に入学したため、今までよりも1時間早く起きなければならなくなったという事情があった。そこで、早起きした時間をジョギングに充てることにした。目的はとにかく毎日走り続けること。時間よりも、スピードよりも続けることが一番の目的。これを実現してくれたのが、iOSアプリ「Nike+ GPS」(ナイキ製)である。
Nike+ GPSは、GPSの位置情報から走行距離や消費カロリーを計算してくれるというジョギング支援アプリ。ジョギング(=ワークアウト)ごとに利用でき、時間や距離で目標を決めて使うこともできる。(間違ってはいないのだが、やや直訳っぽい)イケアのような日本語メニューもご愛敬。記録したジョギングデータは、Nike+というクラウドサービスにアップロードすることも可能だ。このNike+というクラウドサービスはまた良くできていて、走行距離やペース、コースまでをすべて管理し、最適なメニューや目標を提示してくれるものだ。今後の健康家電やフィットネス系は、この手のクラウドが必須になってくるかもしれない。
ちなみにNike+ GPSは先日のアップデートで名前が「Nike+ Running」になったほか、ユーザーインターフェースも大きく変わったようだ。とはいえ、「過去7回のランの平均よりも0.03km少ランでしたが、ペースは0.24"/km速いなりました」(原文ママ)のように、直訳っぽいイケアな日本語に磨きがかかっているというか、誤訳が増えつつある(笑)。ということで、本稿は1年を共に走った旧バージョンのNike+ GPSを前提に話を進める。
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