富士経済は5月30日、スキンケア9品目とフレグランス5品目の国内化粧品市場調査を行い、その結果を発表した。
2011年のスキンケア市場は前年比0.8%減の9992億円と6年ぶりに1兆円を割り込んだ。2011年にプラスとなったのは9品目中、モイスチャー、パック、スポットケアの3品目で、2012年はこれらのスキンケアに加え化粧水、乳液、美容液の市場も拡大し、全体市場も前年比0.2%増の1兆8億円が見込まれる。
部門別にみると、モイスチャー市場は、アンチエイジング需要に対応した高機能クリームが市場を牽引。パックは全顔用のシートパックが市場を牽引した。美容液は価格より効果を重視する消費者が多く、2009年の「ランコム ジェニフィック」発売以降、スキンケアアイテムの浸透を助けるブースター商品の投入で市場拡大が続いている。
フレグランスは、香りによる癒しを生活に取り入れることを提案した”ライフスタイル提案型ブランド”の好調な推移が牽引するかたちで、2010年の市場は拡大に転じた。
調査方法は、富士経済専門調査員による対象企業および関連企業・団体等への直接面接取材、調査期間は2月~3月。
■「調査結果」(http://www.group.fuji-keizai.co.jp/press/pdf/120530_12050.pdf)