「ES-D350」で膨大な資料を軽快スキャン
もうDS-30でいいじゃないかと思いはじめたが、いやいや辣腕美人ディレクター的なスキャナーであるES-D350さんも試さねばなるまい。敬称も付けねばなるまい。
ES-D350さん最大の強みは、高画質(300dpi)での連続スキャンだ。画像をスキャンするときは、入稿用も印刷用も300dpiが基本だ(紙で出力するときの基本ですね)。
読み取り速度(A4/300dpi) | ||
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製品 | カラー | モノクロ |
ES-D350 | 20枚/分 | 25枚分 |
従来モデル (ES-D200) |
10枚/分 | 20枚分 |
一度のスキャン枚数は最大75枚。ES-D350さんは「何枚でもおまかせください」と堂々たる風格なので、マックスの75枚まで入れさせていただく。75枚ってけっこう分厚いものですね。
ザーッとスキャンがはじまり、75枚がすべて終了するまではカラーで約4分。コーヒー飲んでる間に終わってるくらいの速さだ。
動作の軽快さはもとより、素晴らしいのは紙づまりやスキャン抜けが1回もなかったこと。これは重送検知という必殺技みたいな機能によるもの。超音波センサーにより、重送を検知する方式で、重送が検出された場合、ただちに書類の搬送を止め、スキャンの抜けを未然に防止できる。素晴らしい!
膨大な資料をスピーディーに仕分け
そんな正確無比のES-D350さんには、スキャンデータの自動仕分けもしてもらおう。
自動フォルダー分けの例
(1) 白紙ページがあるたび、次のフォルダーに入れる
(2) 白紙ページがあるたび、新しいPDFにする
(3) バーコードごとに、次のフォルダーに入れる
(4) バーコードごとに、新しいPDFにする
仕分けはざっくり上記の4種類。今回はもっとも手っ取り早い、白紙ページを使う方式にした。スキャンしたのは、これから見たい映画のチラシが4枚と、来週~再来週にある記者会見の案内状が6枚だ(生々しくてすいません)。
5枚目に白紙をはさんで10枚(合計11枚)をスキャンすると【1~4枚目】【5~10枚目】で2つのフォルダーができていた。1つ目のフォルダーが映画、2つ目のフォルダーが記者会見でしっかり分かれている。うぉぉぉ! これは素敵ではありませんか!!
楽しくなってきたので、今度はPDFにしてもらう。完成したPDFはGmailからiPhoneへ転送。当然だが、リーダーアプリで無事に閲覧できた。完璧だ。「Document Capture Pro」により、本製品でスキャンしたPDFを編集できるのもよろしくて、Adobe Acrobatがなくてもページが入れ替えられるのは普通に便利。
資料を忘れちゃったというときにもお役立ち
打ち合わせ先に着いたとき、赤字を入れた書類を忘れたことに気づくことはある。よくある。反省はしない。反省なんてサルがするものだと思っている。失敗は次のアイデアを生むためのヒントなのだから。と、理屈をこねても、怒られることは怒られる。
しかし! そんなとき、会社にES-D350さんがいたらどうだろう。会社に電話し、誰かに書類をスキャンしてもらい、Googleドキュメントにアップして共有してもらえば、USBメモリーやSDメモリーカードにコピーして、コンビニなどでもプリントアウトができるじゃないか。というかむしろ、あえて忘れていった方が効率がいい気がする。これなら編集長をうまいこと言いくるめられそうな気もする!?