ブルーレイDIGA×LUMIX Phone&SV-ME970
パナソニックのLUMIX Phoneには「DLNA ver.1.0」が導入されていた。後述のソニーと同じ名称だが、アイコンやUIデザインはまったく別物で、それぞれメーカーのオリジナルアプリと考えていいようだ。
SV-ME970は「ネットワークメディアプレーヤー」という機能を搭載。操作感は汎用のDLNAプレーヤーと同じだが、画面も同社のBDレコに近いものとなっていて、比較的親しみやすい印象だ。
BDレコは「ブルーレイDIGA DMR-BZT710」(実売価格5万円前後)を使った。本機は3チューナーで500GB HDDを内蔵するスタンダードモデルだが、無線LANも内蔵するなど機能的にはほぼ上位モデルと変わらないハイコストパフォーマンスモデルだ。
ネットワーク設定では、無線LANか有線LANかを選択し、それぞれ画面の指示に従って設定を行なうだけ。さらにDLNA(お部屋ジャンプリンク)設定を行なう必要があるが、これも基本は設定を「入」にするだけだ。
DMR-BZT710もハイビジョン画質での映像配信が可能で、放送中の番組の視聴もスマホでできる。録画した番組については内蔵HDDのほかUSB HDDに保存されたものも選択できる。
ソニーブルーレイディスクレコーダー
×Xperia ray&ウォークマンZ
ソニー・エリクソンのXperia rayは「Twonky Mobile」というアプリが導入可能(インストーラーが用意されている)。一方でソニーのNW-Z1050に導入されているのは「DLNA ver.1.2.2」というアプリ。ほかのスマホと同様に汎用のDLNAクライアントソフトのようで、操作感もDLNA準拠の標準的なものだ。
BDレコーダーは「BDZ-AX2700T」(実売価格16万円前後)を使用した。3チューナー構成で、2TB HDDを搭載。画質・音質にこだわった回路を搭載したハイエンドモデルだ。
スマホ連携については、最上位機だけの機能というわけではなく、「ソニールームリンク」対応のモデルならば同様のことはできるので心配ない。ネットワーク設定は極めて簡単で、通常のネットワーク設定に加えて、サーバー機能を「入」にするだけでいい。
スマホを使ってリモート予約などを行なえるが、それには別の設定が必要になる。これについては第3回で詳しく紹介する。
結論としては、Xperia、NW-Z1050ともに録画番組のリストは表示できたが、再生は行なえなかった。原因はどちらもDTCP-IPには対応していないことが理由だろう。ソニーとしては、まだスマホでの録画番組再生には対応していないが、他社の対応を考えると、少々物足りないところだ。
ただ、昨年末に各社がスマホなどへの番組持ち出しの統一規格を準備している報道があったように、春あたりに大きな機能強化が図られるような気がする。このタイミングで、ソニーはもちろん、各社ともに対応状況が変わってくる可能性もある。
どのBDレコとの組み合わせもOK?
ARROWSとREGZA Phone
上記のような映像配信は基本的には同じメーカーのスマホ(タブレット)とBDレコの組み合わせでしか利用できない、と前述したが、実際はどうなのか試してみた。なお、メーカー推奨外の使い方なので、あくまで参考程度に考えてほしい。
どのメーカーのBDレコーダーも、映像配信に関してはDLNAをベースにしている。このため、DLNA対応のスマホであれば、BDレコにアクセスし、録画リストを確認することは可能だ。
しかし、再生できるか、となると基本的には不可能という結果だった。ただしARROWS X LTEとREGZA Phoneに関しては例外で、すべてのレコーダーの録画番組を再生できた。おそらくDiXiMという汎用のDLNAプレーヤーを採用しているからだと思われる。
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