地上波放送がデジタル化された現在、過去の存在であるSDコンテンツのために「地デジ化したばかりの薄型テレビを買い換えろ」というのはさすがに言いにくいし、そのために外付けのアップコンバーターやAVアンプなどによるグレードアップを提案してきた。
とはいえ、映像の高画質化はテレビなどのディスプレーで行なうのが一番シンプルで手っ取り早い。「つい最近薄型テレビに買い換えたばかりだよ」という人に無理にお薦めはしないが、最新鋭の薄型テレビなどの実力を知っておくのもいいだろう。
特に「リビングのテレビはすでに買い換えたけど、自分の部屋のテレビも地デジ化しようと思っている」という人は必読! 今まで楽しんできたコンテンツも美しい映像で楽しめるモデルを選んでほしいと思う。
テレビなどの映像コンテンツを楽しむ方法は
薄型テレビだけではない
パーソナルルームで使うディスプレーの場合、必ずしも薄型テレビである必要はない。テレビ放送の受信や録画などをPCで行なうならば、PC用ディスプレーでも十分だ。しかも、最近のPC用ディスプレーには、テレビ放送や映像コンテンツ、ゲームなどの入力や高画質表示に対応したマルチメディア性能が充実したモデルも増えてきている。
薄型テレビの代表例として紹介するのは、東芝の「REGZA 26ZP2」(実売価格13万円前後)。すでにレビュー記事で紹介しているが、同社の上級クラスと同じ高画質回路「レグザエンジンCEVO」を搭載し、3Dやゲーム機能も充実したパーソナルサイズモデルだ。
そして、PC用ディスプレーの代表として取り上げるのは、ナナオの「FORIS FS2332」(実売価格4万円前後)。こちらもニュース記事で紹介した通りだが、独自開発の超解像技術「スマート・レゾリューション」を搭載し、さまざまな映像コンテンツをより高画質で再現する技術を備える。
入力端子も、HDMI2系統(PC入力対応)、DVI-D、D-Sub15ピンと多彩で、多彩なAV機器やPCとの接続に対応している。23V型のIPSパネルは、解像度も1920×1080ドットとなっており、テレビとPC用ディスプレーを兼用しようと考える人にはかなり魅力的なモデルだ。なんと言っても、テレビと比べかなりリーズナブルな価格がうれしい。
両者の最新の実力を、これまでと同様にSDソースや携帯ゲーム機PSPの映像を表示して確認していこう。
主な仕様比較 | ||
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東芝 REGZA 26ZP2 |
ナナオ FORIS FS2332 |
|
映像入力 | HDMI×3 D4×1 Sビデオ×2 コンポジット×2 |
HDMI×2 DVI-D(HDCP対応)×1 D-Sub15ピン×1 |
液晶パネル | 26V型(フルHD)IPSパネル | 23型(フルHD)IPSパネル |
特徴 | 超解像技術「レゾリューションプラス6」搭載、3D対応、外付けHDD録画対応など | 超解像技術「Smart Resolution」搭載、ゲームやアニメ専用ガンマ設定、カラーマッチングツール「EIZO EasyPIX」対応など |
実売価格 | 13万円前後 | 4万円前後 |
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