ハンズフリー通話も可能な小型Bluetoothスピーカー
最後に紹介するのは、JAWBONEからリリースされている「JAMBOX」だ。幅151×奥行き40×高さ57mmという小型のBluetooth対応スピーカーで、対応するプロファイルはA2DPとHFP、HSPの3種類。SCMS-Tもサポートしているため、ワンセグ放送の音声も出力にも対応する。
バッテリーを内蔵しているため、電源のない場所で使えるのもポイントだ。フル充電であれば、約10時間の連続再生が可能としている。充電はMicroUSB端子経由で行ない、専用のACアダプターが用意されているほか、PCなどから充電することもできる。
マイクを内蔵し、ハンズフリー通話用のデバイスとしても使うことができる。Bluetoothで接続しているスマートフォン宛に電話がかかってくると、JAMBOXが音声で着信があることや相手の電話番号を知らせてくれる。
そのまま本体上部にある通話ボタンを押せば、スマートフォンを操作することなく会話が始められる。さらに通話ボタンの長押しすれば、着信を拒否することもできる。
さらにユニークな仕組みとして、専用Webサイト上でファームウェアのアップデートや本体の設定ができることが挙げられる。設定内容として、音声アナウンスやBluetooth機器の複数台同時接続のオン/オフ、接続したBluetooth機器のペアリング情報の削除などが用意されており、PCとJAMBOXをUSB接続することで設定が反映される。
スピーカーとして利用した際、コンパクトであるにもかかわらず、かなりの音量で出力できるのが特徴だ。特に低音の響きがすさまじく、机の上に置いて大きめの音量で使っていると、ベースやバスドラムの音が振動となって手に伝わってくるほどだ。
ただ、音質という観点で見ると2万円前後という実売価格に見合うとは言い難い。確かに低音の迫力はあるのだが、解像感に欠け、中~高音域の音は濁りがちだ。聴く音楽によっては気になるだろう。
サウンドに雑さは残るが、バッテリー駆動のため気軽に持ち運んで使えるほか、小型で場所を取らずに設置できるのも嬉しい。ハンズフリーに対応しているBluetoothスピーカーを探しているなら、検討してみてほしい。