富士経済は6月16日、2010年の国内化粧品市場の調査結果「化粧品マーケティング要覧2011 No.1、2、3」を発表した。
調査の結果、スキンケア市場は、ベーシックケアの洗顔料や化粧水、乳液が実績を落としたが、消費者のスペシャルケアに対する意識が高く、節約疲れやプチ贅沢といった消費行動から美容液やスポットケア、パックが実績を伸ばし横ばいの9724億円となった
へアケア・ヘアメイク市場は前年比0.4%増の4798億円。ヘアサロンの来店率低下に歯止めがかかり業務用がプラスに転じたこと、ヘアトリートメントが好調なこと、また家庭用ヘアカラーで泡タイプなどの簡便商品が増えたことが要因となった。
メイクアップ市場は、同1.8%減の4695億円。ベースメイクでBBクリームやミネラルファンデーションのヒット、チークカラーの需要拡大など好材料はあったが、プレステージブランドでは主力チャネルとなる百貨店の実績が回復せず、市場が縮小した。
調査方法は、富士経済専門調査員による調査対象企業および関連企業・団体へのヒアリング調査、関連文献、社内データベースを併用。調査期間は、No.1が2011年1月~3月、No.2が2月~4月、No.3が3月~5月。
■「富士経済」(https://www.fuji-keizai.co.jp/index.html)