お粗末なスカパー!HDの録画環境に
1年間我慢し続けてきた
さて、お粗末とまで書いたスカパー!HDの録画環境だが、実際につい最近まではそう断言せざるをえない状況にあった。
まず、スカパー!HDのチャンネルをHD画質のままで録画するには、専用チューナーとDTCP-IP対応のHDDレコーダーやNASなどを組み合わせて、ネットワーク経由で記録する必要がある。
2台の機器をネットワーク経由で連動させる……それだけでも、なんとなく信頼性に欠けるような気がする。というのは実際そのとおりで、導入当初は録画ミスが連続して発生し、チューナー側に問題があるのか、自宅のネットワーク機器に問題があったのかすら、よくわからなかった。
また従来レンタル用として提供されていた「SP-HR200H」はスカパー!HD用チューナーを1基しか搭載していない。つまりは何らかの番組を録画しているときは、別の番組が見られない……。もちろん2番組同時録画も不可能だ。
こういうシングルチューナー環境は、そりゃ以前のスカパー!では当たり前ではあった。だが、ダブル録画機能付きのHDDレコーダー+110度CS(スカパー!e2)の組み合わせだと、普通に2番組録画が可能だったわけで、自分の中ではちょっと有り得ないと感じてしまう。大体、NFL中継とアニメ、どっちがおもしろいかなんて議論しても意味がないように、どっちが大事かなんて決められっこないでしょうに。
そんな我慢の状況を1年間過ごした末に登場したのが記事冒頭に写真を掲載した、新型チューナーの「TZ-WR320P」である。320GBのHDDを内蔵し、HDDに2番組、もしくはHDD+LAN経由で2番組録画できる。チューナーのレンタル価格は月630円→月945円に値上がりしたものの、そんな価格差が微塵のように思えるほどの性能差。
この新チューナーの申込開始日には、朝から専用ダイヤルに電話し続けて(繋がって申し込みを終了するまで約1時間半かかった)、11月末にはすでに届いており、ある程度使い方については慣れてきたわけだが、その内容については次回以降詳しく紹介していくことにしよう。
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