来年7月の「地上アナログ放送終了」に向けて、薄型テレビやBDレコといった「地デジ化製品」の商戦がますますヒートアップしている。今年は3Dテレビの登場をはじめ、話題も多く、薄型テレビのバリエーションが一気に広がってきている。どのモデルを選ぶのがお得なのか気になる人もいるだろう。
そこで本特集では、今年夏以降に登場した最新の薄型テレビとBDレコの中から、今冬注目の製品ピックアップして紹介していく。第1回の今回は、薄型テレビとBDレコのトピックスや製品ラインナップを総括していく……と、その前に、今話題になっている「エコポイント」について触れておこう。
12月1日からエコポイントが半減!?
買うなら11月いっぱいがお得なのか?
薄型テレビの普及にも大きく貢献したエコポイントだが、年内いっぱいの予定が、来年3月まで延長されることに決定。それに合わせた改訂により、12月1日以降のエコポイントが大幅に減ってしまうことになった。
例えば、46V型のテレビでは、11月30日購入までは3万6000点のポイントが得られるが、12月1日以降は1万7000点に減る。画面サイズによってポイントは異なるが、いずれもほぼ半額になると考えていい。46V型以上の大画面サイズでは、影響もそれなりに大きい。
今年11月までと12月以降のエコポイント付与点数
テレビの画面サイズ | 2010年11月までのポイント | 2010年12月以降のポイント |
---|---|---|
46V型 | 36000 | 17000 |
42V、40V型 | 23000 | 11000 |
37V型 | 17000 | 8000 |
32V、26V型 | 12000 | 6000 |
26V型未満 | 7000 | 4000 |
さらに来年1月以降は、対象製品が統一省エネラベルの最高性能クラス(星5つ)のものに限定され、買い替えをしてリサイクルを行った場合のみポイントが与えられる仕組みになる。ちなみにこのリサイクル分のエコポイントの加算は12月末で廃止される。
これにより、これから11月末までは量販店などのテレビコーナーは、テレビ購入の人たちでかなりの人混みが予想される。ただ筆者的には、テレビ自体の価格の下落も考えると、エコポイントを目当てに購入を急ぐ必要はないと思う。テレビの価格は発売から時間が経つほど少しずつ下がっていくし、現在は年末商戦に合わせた最新モデルが登場したばかりで、全体的に価格はやや高めだ。
仮にエコポイントがそのまま同価格の商品などと交換できると考えると、46V型テレビの場合は、1万9000円ほど割引が減ることになるが、12月以降は、購入を考えるテレビの価格自体が2万円以上値下がりする可能性が大いにある。
それならば、決して慌てて購入せず、価格が落ち着くのを待った方がいいことになる。逆に、発売から時間が経っていて、これ以上価格が下がるのは期待できない旧型(昨年以前発売)のモデルが目当てなら、11月中に購入した方がお得となる。
つまり、最新モデルならば決してあせる必要はない。ブラウン管テレビがついに壊れたなど(経験上、寒くなると調子が悪くなることが多い)、今すぐ必要ならばともかく、じっくりと様子を見たほうがよいかもしれない。
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