デスクトップパソコンの醍醐味と言えば、ノートや一体型にはない強力なCPUやGPUで快適な環境を堪能できること、そして必要に応じてそれらをより強力な新しいパーツに交換できることだ。そうしたデスクトップパソコンの楽しさを味わえるのが、デルのハイエンドデスクトップ「Studio XPS 9100」である。今回はハイエンドパーツで固めた構成をお借りできたので、早速そのパワーを堪能してみたい。
レーシングカーを思わせる奇抜なデザイン
まずは特色ある筐体から見ていこう。Studio XPS 9100の筐体は、XPSシリーズでは以前から使われているもので、白のサイドパネルと艶有り黒のフロントパネルの間に、鮮やかなオレンジのラインが入った派手なものである。吸気口を兼ねた正面下部のデザインは、配色も相まってフォーミュラ-カーの側面エアインテイクを思わせる。
見た目は派手だが、機能的な筐体なのも好感が持てる。派手なゲーマー向けPCケースなどでは、前面や上面にゴテゴテした飾りがあって、実際に使う分には「邪魔だな」と感じるものも少なくない。Studio XPS 9100はその点、上面はほぼフラットで、手前側に窪みがあるだけ。前面もフラットなデザインとなっている。窪み部分には小物を置くのに最適で、USB接続したスマートフォンやオーディオプレーヤーを置くのに便利だ。
前面は上部にメモリーカードスロット(4種類)とUSBがひとつ。その下に前開きのフタがついた5インチベイが2つと、スライド式のフタで隠された3.5インチベイが2つ配置されている。デザインを重視して前面全体を1枚のフタで覆うPCケースは多いが、メディアの出し入れの際に意外と邪魔なもので、筆者などはフタ自体を外して使っていたこともある。Studio XPS 9100の筐体は、デザインと使い勝手を両立させている点で評価できる。