Core iシリーズのCPUがノートパソコンにも一般的に搭載されるようになり、手軽に買えるノートパソコンの快適さは一回り上がった感がある。今回取り上げる「Inspiron 15R」は、Core i5/i3を搭載しながら、低価格で購入できる大型ノートである。現在人気商品だと聞くこの製品の魅力をチェックしてみた。
オーソドックスな15.6型
天板デザインは4色から選択
デルのコンシューマー向けノートパソコンには、「Inspiron」と「Studio」の2種類のブランドがある。どちらも一見同じように見えるかもしれないが、Studioの方がハイスペック指向の構成が可能という点が異なる。
Inspiron 15Rは、スペックの面では以前にレビューした「Studio 15」よりやや下に位置するが、Core iシリーズのCPUを搭載しながらお手頃価格を目指した製品である。
まず本体デザインだが、15.6型のワイド液晶ディスプレーを中心にした、オーソドックスな大型ノートとなっている。天板は4色のカラーバリエーションが用意されており、今回の評価機は青の「ピーコック・ブルー」。光沢のある鮮やかな青が美しい。なお、標準的な黒「マーズ・ブラック」以外の色は2625円の追加オプションとなっている。天板以外のデザインはどの色でも共通である。
キーボードは国内メーカーの大型ノートと同じく、テンキー付きのフルキーボードとなっている。横1列分の高さにカーソルキーの上下キー両方を収めたため、サイズが小さいのはやや気になるが、それ以外は特殊なキー配置もなく使いやすい。
本体右側面には光学ドライブが内蔵されている。評価機にはBDドライブが搭載されていた。USBは左右側面後ろ側にひとつずつ(右側面はeSATAとの共用)、背面の両サイドに2つの計4ポートを備える。どの方向からもUSB機器をつなげやすいのは、使い勝手に対する良い配慮といえる。eSATAポートがあるので、外付けHDDにも高速なeSATAタイプを使えるのは便利だ。
特に見た目での高級感を重視した製品ではないが、デザインや細部の作りも雑なところはない。同社のラインナップの中ではコストパフォーマンスを重視した低価格製品には属するが、そうした製品に見られがちな「安っぽさ」とは無縁だ。