シャープはテレビ録画が可能な「LED AQUOS」2機種を発表した。今回発表されたのは、BDドライブと500GB HDDを内蔵する「DR3」シリーズと、外付けUSB HDDへの録画に対応する「DZ3」。
DR3は40V型(予想実売価格25万円前後)と32V型(同18万円前後)の2モデルを用意。DZ3は52V型(同35万円前後)、46V型(同27万円前後)、40V型(同18万円前後)、32V型(同15万円前後)、26V型(同11万円前後)、20V型(同9万円前後)の6モデルを用意する。発売は、DR3および32V型以上のDZ3が10月、26V型以下のDZ3が9月の予定。
従来のBDドライブ内蔵テレビ「LED AQUOS DX3」シリーズは、HDDは内蔵していなかった。DR3はHDDを内蔵したことで録画した番組のダビングやシーン削除、チャプター分割といった編集が可能になった。
録画はDRモードではもちろん、最大8.5倍の長時間モードでも行なえる。8.5倍で録画すると内蔵HDDに約380時間記録することができる。
一方、DZ3はUSBハブを使用することで最大4台の外付けHDDを接続することが可能。ユーザーがよく見る番組および同ジャンルの番組を学習しリスト表示する「常連番組表」も搭載し、リストされた4時間分の番組を自動で録画する「常連番組自動録画」機能も利用できる。なお、録画モードはDRのみとなる。
どちらもデジタル放送視聴中に「録画」ボタンを押すと録画がはじまるが、番組が終了すと録画も自動的に終了する「番組ぴったり録画」機能を搭載する。
DR3と32V型以上のDZ3は直下型LEDバックライトを採用(26V型以下のDZ3シリーズはエッジライト式)。DR3では500:1のシネマコントラスト(BD/DVDソフトの再生時における、全白信号での画面最大輝度と全黒信号での画面最小輝度の比率)を実現している。
両機種ともDLNA(DTCP-IP)に対応し、ネットワーク経由でほかの機器(DLNAサーバー)に保存された動画を視聴できる。また、USBの無線LANアダプターを接続することができ、ネットワークを無線化できる。ちなみに、USBストレージデバイスにも対応しており、保存されている静止画や音楽の再生が可能だ。
DR3はBDコンテンツとテレビ放送を、DZ3は外部入力とテレビ放送を2画面表示することができる。その際、ピクチャーインピクチャー(画面の上に別の小画面を重ねて表示)かピクチャーバイピクチャー(画面サイズを小さくして並べて表示)を選択できる。さらにピクチャーインピクチャーの場合は小画面をどこに表示するかを自由に設定できる。
そのほか、HDMIがARC(オーディオリターンチャンネル)とコンテンツタイプに対応。ARC対応のAVアンプとケーブル1本で接続できたり、外部機器で再生中のコンテンツの情報を取得できたりする。さらに携帯電話とケーブル接続することで、携帯電話のコントロールや、保存されている動画のテレビでの表示などが行なえる。
DZ3は省エネ機能も多く搭載されている。本体前面の「ムーブセンサー」により人の動きを感知。テレビの前に人がいない、もしくは動かない(寝てしまった)場合には電源を自動でオフにするモードや、テレビの前に人を感知した瞬間に起動モードを「クイック起動」に切り替え、電源ボタンを押した際の起動時間を高速化する、といった機能を提供する。