法人向けメディア事業を手がけるインプレスR&Dのシンクタンク部門であるインターネットメディア総合研究所は7月7日、電子書籍の動向を調査し、電子書籍に関する市場規模の推計結果を発表した。
同調査は、「通信事業者」「出版社」「取次」「ポータルサイト」「コンテンツプロバイダー」など、主要な電子書籍関連事業者へのヒアリング調査やアンケート、ユーザーへのアンケートによりまとめたもの。
調査結果によると、日本の2009年度の電子書籍市場規模は、前年比23.7%増の574億円と推計。電子書籍市場を牽引しているのは、コミックを中心としたケータイ向け電子書籍市場であり、2009年度は513億円と、電子書籍市場の89%を占めているとした。
2009年度から調査対象とした新たなプラットフォーム向け電子書籍市場は、約6億円と推計。現状では、iPhoneを中心としたスマートフォン向けの電子書籍アプリに限定されており、市場の本格的な立ち上がりはこれから。2014年には、2009年度比約2.3倍の1300億円程度になると予測した。
同調査結果の詳細は、「電子書籍ビジネスに関する調査報告書」(全3巻)として販売。価格はCD(PDF)版が6万900円(税込)、CD(PDF)+冊子版が7万1400円(税込)、A4判、ページ数は120p(予定)。