アップルは6月8日、モバイル広告ネットワーク「iAd」を、iPhoneおよびiPod touchデバイス上で7月1日より開始するとした。
「iAd」は、テレビ広告の表現力とウェブ広告の相互性を持つネットワーク。iAdに参加している開発者は、さまざまな広告フォーマットをアプリケーションに組み込むことが可能。広告の販売とサービスはアップルが行い、開発者は業界として標準的な60%の収益をiAdから受け取り、これはiTunes Connectを通じて支払われる。
また、iAdはiOS 4に組み込まれており、ユーザーは使用中のアプリケーションから離れることなく、ビデオ視聴中やゲームプレイ中、さらには広告内の購入機能を利用したアプリケーションのダウンロード時、iTunesコンテンツの購入時にも、広告を視聴することが可能となる。
まずは、AT&T、キャンベル・スープ・カンパニー、シャネルなど著名ブランドのモバイル広告キャンペーンとともに開始する。
同社は、2010年度のiAd出稿契約をすでに6千万ドル以上獲得しており、これは2010年下半期分として予測される、米国内モバイル広告費合計の約50%に当たる数字という。