筆者はよく知人や友人に「いまパソコンを買うならどんな製品がよいか?」と相談されることがある。仕事やネットを中心にパソコンを使う20~50代の人はある程度パターン化されるためあまり悩まないが、「(60代以上のシニア世代の)親にパソコンを買ってあげたいがどれが良いか?」と聞かれるとかなり悩んでしまう。
総務省の平成20年度の「通信利用動向調査」では、世帯におけるパソコンの普及率は85.9%、13~49歳までの個人のパソコンの利用率は軒並み80%を越えているが、50~59歳では67.9%、60歳以上では50%を割ってしまう。
つまり、何らかの理由でパソコンを使わない、もしくは使いたくない人が半数以上になるのだ。若い世代が好きなデザインの優れたパソコンは世の中に溢れているが、こういう人がちゃんと使いこなせるパソコンは世の中に殆どないのだ。
しかし、そんな中でも「これなら勧められる!」という機種が出てきた。それが「FMV-BIBLO MT/E50N」だ。では、どこら辺が「親にも勧められる」のか? 本機をレビューしながら解説していく。
コンバーチブル構造のタッチ液晶ディスプレー
「FMV-BIBLO MT/E50N 」は、一見すると12.1型ワイド液晶を搭載した普通のB5サイズノートパソコンだが、実はタッチパネル液晶を搭載し、液晶が180度回転してタブレットPCとして使えるのが特徴だ。
富士通では過去に「FMV-BIBLO LOOX U」や「FMV-BIBLO LOOX P」のようなパソコンを発売しており、このスタイル自体は別に新しいものではない。しかし、今回Windows 7を搭載したことでマルチタッチに対応したのは大きなポイントと言えるだろう。今までのようにスタイラスペンを使うこともできるが、2本の指で直接液晶に触れてズームや回転などの操作ができるのだ。
また、CPUに新しい「インテル® Core™ 2 Duo プロセッサー」を選択できることもポイントだ。インテル® Core™ 2 Duo プロセッサーならWindows 7をより快適に、スムーズに動かせる。
今回紹介する「FMV-BIBLO MT/E50N」は、富士通の直販サイト「富士通 WEB MART」オリジナルモデルで、CPUに「インテル® Core™ 2 Duo プロセッサー T9600」(2.80GHz)や「インテル® Core™ 2 Duo プロセッサー P8700」(2.53GHz)、「インテル® Celeron® プロセッサー 900」(2.20GHz)を選択できる。
富士通 WEB MARTで確認すると、インテル® Celeron® プロセッサー 900搭載モデルの最小構成価格は12万5800円。これをインテル® Core™ 2 Duo P8700に変更すると14万5800円、インテル® Core™ 2 Duo プロセッサー T9600にすると17万5800円となる(2009年12月17日現在)。
ちなみに、今回の評価機のスペックは下記のとおり。富士通 WEB MARTではキャンペーンを実施中。アンケートに答えることで発行されるクーポンを利用することで、18%の割引が適用されるほか、今ならメモリーを2GBから4GBにアップグレードしても価格は変わらない。さらに後述の増設用内蔵バッテリユニットが約半額(8820円)で追加できる。(2009年12月17日現在)
評価機のスペック | |
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CPU | インテル® Core™ 2 Duo プロセッサー T9600(2.8GHz) |
メモリー | 4GB |
HDD | 500GB |
光学ドライブ | DVDスーパーマルチドライブ |
無線LAN | IEEE 802.11b/g/n(MIMO対応) |
Bluetooth | あり(Ver.2.1+EDR) |
指紋センサー | あり |
バッテリー | リチウムイオン(5200mAh)+増設用内蔵バッテリユニット |
OS | Windoiws 7 Home Premium |
サイズ | 幅297×奥行き233×高さ35.9mm |
重量 | 約2.06kg |
保証期間 | 通常保証1年間+延長保証2年間 |
WEB MARTでの価格 | 19万4620円 |