ダイロー小隊長の「機動戦士ガンダム戦記」入魂レポート 第1回
ダイロー小隊長の「機動戦士ガンダム戦記」入魂レポート
オレ色に染め上げたMS小隊が戦場を駆ける!――ゲーム紹介編
2009年09月01日 07時55分更新
(C)創通・サンライズ |
MSはモビル“スーツ”! オレの手足の延長だ!
視点(カメラが向いている方向)に対して自機が前後左右に動く。画面ではガンダムがこちらに向いて移動しているが、MS移動の左スティックは後方移動(手前)に傾けている。L2ボタンを押すと、MSの向いている方向とカメラの向いている方向が一致する。この画面の状態でL2を押すと、視点がグルンっと180度動くわけだ (C)創通・サンライズ |
そ・し・て、私は遂に戦場に出たのである!
MSは、左スティックで移動、右スティックでカメラ操作となっている。機動戦士ガンダム戦記はいわゆるコックピットビューではなくてバックビュータイプのシューティング・アクションゲームなのだが、操作感はFPS(一人称シューティング)に近い。MSの機体は移動中、往々にして右に向いたり左に向いたりするが、どちらを向いていても(たとえばMSが真右を向いていたとしても)、左スティックを前に倒せば、カメラ目線的正面=MSの向きとしては左に移動する。ゆえに、「左スティックで移動しつつ右スティックで素早く周囲を見渡し、敵がいたらそのまま突進」という文章にすると複雑そうな挙動も、ミッションを3回くらいこなせば自然と身につく。サイド7の頃のアムロに一歩近づいた気分だ。
「次の獲物はどいつだー!」ということで低空を高速移動。×ボタンを短時間押すと「ズボォ!」と飛び上がる。そのあと×ボタンをいったん離し、続けて2回押すと、超低空を高速移動する (C)創通・サンライズ |
また、×ボタンを押せばジャンプする。2連続で押せばブースト移動だ(バーニアを使った高速移動)。機体性能にもよるが、いったんジャンプして空中に飛び出し、さらに×を2回押してブースト移動すると、地形に邪魔されず高速移動ができる。これはゲームの進行が有利になるワザでもあるが、どちらかというと「翔べガンダム! 翔べオレ!!」的な楽しさがあるのでおすすめだ。真っ先に覚えてほしい操作である。
ハッキリ言って、この×ボタンの使いこなしが戦場での生死を左右する。というか、×を使いこなせないと、たとえEASYでも厳し~い。戦場では常に高速移動していないと、すぐに敵の弾が飛んできやがるのだ。地上をブースト移動するだけでもダメ。ジャンプして空中で高速移動……を繰り返さないと、あっという間に敵の弾が直撃する。撃たれまくる。三次元的な移動が不可欠なのである。いったん三次元的な移動を覚えてしまえば、ロックオンされても敵の弾なんてなかなか当たるモノではない。ちょっとしたニュータイプ気分になれる。まあEASYモードで、だけどな。
ザクマシンガンで水遊び中……ではなく、射撃のチュートリアル。なんだか和む。ゆっくりと眺めれば、機動戦士ガンダム戦記の舞台がとても美しいことに気づく (C)創通・サンライズ |
もし、それでも厳しいようなら、いったんシナリオから離れてチュートリアルをプレイしよう。敵に邪魔されずに思う存分、訓練ができる。チュートリアルは自機の移動から射撃まで細かい内容が用意されているので、ゲームに行き詰まった際にやってみると、これが大いに和む。誰もいない池に向かってマシンガンをバリバリと撃ち込めば、ほどよい虚しさと爽快感の同居が味わえること間違いナシだ。事実、私自身もチュートリアルをこなすことで、自分なりの新たな戦闘スタイルを発見できた。
敵に囲まれ乱戦になると、敵MSの爆発やら着弾の爆発やらでワケが分からなくなるが、そういう時は、ひたすら格闘系武器を振り回して斬りまくるのだ!(本当はジャンプしてその場から離れたほうがいいのだが) (C)創通・サンライズ |
「悲しいけど、これって……」と言いたくなければ、敵のいないところまで下がって左スティックを押し込もう。しゃがんで体力を回復してくれる。補給ポイントでしゃがめば、弾も補給される (C)創通・サンライズ |
攻撃操作だが、○ボタンでロックオンし、R1ボタン(右手に装備した主武器)で射撃、格闘系の△ボタンで斬るのが基本。これに、キャノン砲やハンドグレネードを割り当てられる□ボタンや、頭部バルカン砲に割り当てられるR2ボタンを組み合わせながら、臨機応変に攻撃する。
攻撃についてはもう、残弾など気にせずバンバン撃ちまくり、残り体力を気にせずガンガン突進して斬りまくるのが正解だ! 撃たれ始めたら逃げればいいのだ(何故か意外とやられる)。MSの体力(HP)は、左スティックを押し込むことで、その場にしゃがみ込んで回復してくれるし、弾は補給ポイントで同じくしゃがめば充填される。
――と簡単に書いたが、当然敵に囲まれてしまっては回復も補給もままならない(しゃがんだ途端に狙い撃ちされる)ので、レーダーで敵陣の右翼か左翼に回り込んで仕留めるのが大前提だ。ただ、シナリオを進めていくと補給ポイントがないという、とんでもないサバイバルミッションも存在するので気をつけたい(ブリーフィングを読み飛ばさないように!)。
攻撃に関して特筆すべき内容がもう1点ある。ビームやバズーカ、そして格闘系武器で「チャージ攻撃」が可能だ。これは、ボタン長押し→離して攻撃すると、威力が倍増するというもの。チャージは、敵をロックオンしてから始めるのではなく、敵を探している間にもR1ボタンの押しっぱなしでチャージしつつ移動が可能で、ロックオン直後にR1ボタンを離して射撃、という華麗な戦法が採れる。一撃で敵を粉砕できることもあるので、かなり気持ちがいいし、自分が「連邦の白い悪魔」になった気分になれるので大変オススメである。
指令は本当に盛りだくさん。地形やシナリオによっては必須のものもあるが、それ以外はもちろんあなたの好みで。3機いっぺんに突撃できる系統のコマンド(「必殺」など)が楽しい (C)創通・サンライズ |
とここまで個人戦闘のことを書いたが、機動戦士ガンダム戦記において最も重要なのはチームワークである。このゲームは部隊統率型アクションゲームである。ゆえに、常に僚機へコマンドを出しながら戦うことになる。操作は方向キーを押すだけだ。コマンドは合計8種類の指示ができる。1~4種類目は上下左右、5種類目からは、L1ボタンを押しながら4方向のキーを押すことで指示が出せる。コマンドの種類はミッションをこなすたびに追加され、合計30種類以上にもなる。これらの中から8つを選択して、いざ戦場に臨むわけだ。
序盤の軽いミッションなら、「攻撃」コマンドで各自バラバラに攻撃させて放っておいたり、強い敵がいたら僚機にプレイヤーのロックオン対象への射撃を命じる「一斉射撃」コマンドを出すなど、戦況によって使い分けることになるのだが、先々のミッションでは僚機以外の友軍(つまり自軍他部隊や地上/航空兵器など)を指揮するコマンドが必要な場面もある。たとえば、密林に絨毯爆撃させたい場合には、「爆撃要請」コマンドを発行する。これらの必須コマンドは、作戦前にきっちりと教えてくれるから、漏らすことはないだろう。
ともあれ、ミッションクリアへの一番の近道は、とにかく僚機を敵の足止めに使うことだ。僚機は自機と違って破壊されることはない。HPが減ると勝手にその場にしゃがみ込み、敵の攻撃を受け付けなくなってHPを回復させるのだ(ずるいぞ!)。うまく僚機を誘導して敵部隊へと突進させないと、自分ひとりが火だるまになったりするミッションもある。自分がなるべく楽に戦えるようにコマンドを出すことがカギなのである。
(次ページに続く)
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