前回のレポートでは、ノートパソコンでもハイビジョンが身近になっていること、インテル® Core™ 2 Duo プロセッサーに代表される、マルチコアCPUが、入手しやすい10万円台ゾーンで当たり前のように搭載されるようになっている点などを紹介した。特に、富士通のFMV-BIBLO NFは同社のノートパソコンでは一番の売れ筋。メインで使うマシンとしては、性能と機能のバランスが取れた、合理的な選択肢となっている。
薄型テレビやBlu-ray Discレコーダーも一般的なものとなりつつある今、環境は整った。数年前では少々敷居が高かったハイビジョンを手軽に扱えるパソコンに乗り換える時期が到来した。
今回は、このFMV-BIBLO NF(NF/D70N)を使って、滝沢乃南さんが動画編集を体験する。直販サイト「富士通 WEB MART」限定で販売されている「富士通 WEB MART」限定デザインの天板を身にまとった、カスタマイズ仕様の1台だ。11万8300円と手ごろな値段から購入でき、CTOで性能の強化も可能。HDMI端子を標準で搭載するほか、最大500GBのHDDやBlu-ray Discドライブも選べる。初めての動画編集を体験するのに最適なマシンのひとつである。
「自分撮りが趣味」という滝沢乃南さんだが、パソコンを使った編集は未体験とのこと。敷居が高いと思われがちな動画編集を実際に経験して、どのような感想を持つのだろうか?
余裕あるハードはもちろん、ソフトも大切
FMV-BIBLO NFの特徴として、豊富なソフトウェアが付属する点が挙げられる。動画編集を始めるのに、十分なスペックのあるマシンを用意するのはもちろん大切だ。しかし、それだけでは足りない。ビデオカメラや編集ソフト、映像を演出するために必要な素材(BGMや各種エフェクト)など、いろいろとある。最初に動画編集を体験する人にとって、最低限何を用意すればいいかも悩みの種だろう。
市販の動画編集ソフトはそれなりに種類が多いし、値段も高いものから安いものまでさまざまだ。その中から何を選べばいいか……。そんなことに頭を悩ませているうちに、面倒になってしまう人もいるかもしれない。
この点でもFMV-BIBLO NFは安心だ。PC内のAVCHDファイルをフォルダや日付、評価ごとに分かりやすく分類して再生できるプレーヤーソフトや、撮影した動画を気軽に編集し、記録型DVDやBlu-ray Discへの書き込みが可能な動画編集+ライティングソフトが標準で付属している。FMV-BIBLO NFとAVCHD対応のビデオカメラさえ用意すれば、ソフトの追加購入や面倒なインストール作業なしに、動画の編集/再生に入っていける。
最近のハイビジョンビデオカメラでは標準的となっている「AVCHD」規格だが、実際に再生しようとすると意外につまずく可能性がある。MPEG-2やMPEG-4、WMVなど、Windowsで標準的に扱える形式と違い、Windows Media Playerなど一般的なプレーヤーソフトでは、再生すらできないからだ。コーデックやビデオカメラ付属のソフトをインストールするといったひと手間が必要になる。市販ソフトではより多機能なものもあるが、とりあえず買ってスグに使えるというのはメリットがある。
また、膨大なプレインストールから目的に合った製品を選ぶための工夫もある。FMVシリーズで採用されているソフト「@メニュー」を使えば、メニューをたどるだけで適切なソフトに出会える。この点に関しては滝沢乃南さんも「分かりやすい」とコメントしていた。