ソニーの「HDR-TG5V」(実売12万円前後)は、同社「ハンディカム」シリーズとしては最小のハイビジョンビデオカメラだ。しかもGPSを内蔵し、動画の撮影場所の表示なども可能だという。持ち歩きにぴったりの本機を(散歩しながら)試用してみた。
薄さ3cm! でも剛性に優れた造り
本体は幅30×奥行き62×高さ117mmとスリムな縦型で、液晶パネル部も厚みが7mm程度と薄い。ボディ素材にチタンを採用しているだけあって、薄型ながらも剛性感が非常に高く、グリップを握りしめたときの不安感はない。
薄型ボディには、1/5インチの236万画素の撮像素子と光学10倍ズームレンズを搭載。撮像素子は同社の裏面照射型「ExmorCMOS」センサーを採用し、静止画は400万画素(最大2304×1728ドット)の撮影ができる。
レンズは35mm換算で広角側が43mmと、やや望遠側すぎるきらいがある。このため風景などを撮るにはもう少し広角側が欲しいところであり、できればオプションとして用意されている広角レンズアダプター(広角30mm相当、1万2600円)も同時に購入したい。
記録メディアとしては、本体内に16GBのメモリーを内蔵し、メモリースティックPRO Duoスロットも搭載する。
旅行などの長時間利用でなく、普段の持ち歩きが中心であれば内蔵メモリーのみでもしばらくは使えるが、最高品質の「FH」モード(1920×1080ドット、16Mbps)での記録時間は最大約1時間50分と2時間を切る。場合によってはメモリースティックを用意したほうがいいだろう。
バッテリーはハンディカムや「Cyber-shot」シリーズなどでおなじみのインフォリチウムバッテリーパックで、約1時間40分(実撮影時間は約40分)の連続駆動が可能だ。