【SPEC】 開発元●セイコーエプソン 販売元●エプソン販売 価格●オープンプライス(実売価格:3万円前後) http://www.epson.jp/ 印刷解像度●5760×1440dpi インターフェース●USB 2.0、100Base-T、IEEE802.11 b/g 対応システム●Mac OS X 10.3.9以上(Leopard対応) 本体サイズ●幅461×奥行き346×高さ236mm 重量●8.3kg |
【COMMENT】スキャナー部の目立たないスリムなデザイン、かつピアノブラック仕上げでありながら、ファクスまで内蔵する意外性が魅力。
AV機器を思わせるピアノブラックな外観
「PX-601F」は、プリンター/スキャナー/コピーといった一般的な複合機の機能にファクスの送受信機能を加えた多機能A4インクジェット複合機だ。有線だけでなく無線LAN接続にも対応しており、設置場所を選ばず複数のマシンから利用できる。
スキャナーには、30枚までセットできるADF(自動原稿送り装置)を搭載。給紙は背面のみだが、普通紙で最大120枚、ハガキサイズで最大50枚をセット可能だ。
本体のフロント面に垂直に収納される操作パネルは、4段階に角度が調整できる。本体をどのような高さのテーブルに設置しても、使いやすい位置に合わせられる。
印刷品質は「きれい」と「標準」という2つのモードが用意されている。文字印刷では大きく変わらないが、画像は「きれい」モードを使用すると明らかに高解像度/品質になる。
ヘッドの解像度は5760×1440dpiと十分に高く、さらに1.5plから11plの範囲でインク滴量を変化させる技術「MSDT」を採用するため表現力は高い。また、RAW現像も可能な写真プリントソフト「E-Photo」が付属しており、色調/赤目補正だけでなく簡単なレタッチを施した写真を印刷できる。
目新しい機能やPCファクスは備えていないが、通常機能は網羅しており、価格もそこそこ。本体カラーにブラックを採用したデザインも及第点だ。悪くはない優等生的な選択肢だが、これといった訴求力がない点が残念に思える。