ビー・エム・ダブリュー(株)は25日、iPod miniと専用システムを搭載したMINI ONEベースの限定車『MINI 3RD ANNIVERSARY MODEL』の展示を東京、大阪、名古屋の全国3ヵ所で開始した。展示会は27日までの3日間。26日から限定300台で発売し、価格は240万4500円。国内でiPod miniに対応したMINIを販売するのは、今回が初となる。
『MINI 3RD ANNIVERSARY MODEL』 | 東京・台場の複合商業施設“メディアージュ”の展示会場 |
MINI 3RD ANNIVERSARY MODELは“MINI meets Music”をテーマに、音楽を楽しむことを打ち出しているのが特徴。iPod mini(旧モデルのシルバー)を標準搭載しているばかりでなく、専用ケーブルにiPodを接続すればカーオーディオから楽曲を操作可能。また、米Harman Kardon社のHiFiシステムを搭載しているも特徴だ。
同社MINIディビジョン ブランド・イニシアティブ シニア・プロダクト・プランナーの西山雄一郎氏は、ターゲットについて「iPodに興味がある年齢でちょっと若くなると思う。20~30代で常にコンピューターと音楽を意識している人たち」とコメントする。
今回は東京・台場の複合商業施設“メディアージュ”の展示会場を取材した。ちなみに来場者は展示されている限定車に試乗したりiPodの操作はできないが、同社の説明や操作マニュアルによると、以下のことが可能だ。
- iPodインターフェース専用にカスタマイズされた5つのプレイリストを演奏
- iPodに保存されている全トラックを演奏
- 現在のプレイリストまたは全トラックの最初の部分を順番に演奏
- 現在演奏中のトラックを、繰り返し演奏
- 現在のプレイリストまたはiPodに保存されている全トラックを、ランダムに選んで演奏
- 次のトラックまたは前のトラックへのスキップ
逆に、アーティストとトラックの情報表示、アーティスト、曲名、アルバム名、ジャンル別のトラックサーチはできず、番号のみの表示となる。
5つのプレイリストの演奏については、MINIのカーオーディオのボタン(1~5)にプレイリストを割り当てることができる機能だ。ただし、このボタンで認識させるためには、プレイリストの名前にMINI1、MINI3といった具合に名前をつけておかなければいけない。これはあくまで割り当てのための識別の手段であり、情報表示は前述の理由から番号となる。ちなみに6は全てのオーディオトラックが再生される。MINIのインターフェースはDockコネクターを装備したiPod(第3世代、第4世代)およびiPodに対応しているという。
MINI 3RD ANNIVERSARY MODELのロゴがついたアルミ製ステップ・プレートも見える |
米国の車種では“マルチファンクションステアリングホイール”によって運転をしながらのiPodの楽曲操作が可能なものもあるが、今回の限定車はマルチファンクションステアリングホイールへの交換は行なっていないとのこと。