話題の新製品を、編集部が入手した直後に各部の写真で一足先にレポートする“写真で見る話題の新製品 【一足先に目撃!!】”。今回は、13日発表のソニー(株)のデスクトップパソコン“VAIO パーソナルコンピューター type M”、ノートパソコン“VAIO パーソナルコンピューター type T”、ノートパソコン“VAIO パーソナルコンピューター type E(ライム)”、ノートパソコン“VAIO パーソナルコンピューター type B”のファーストルックを順番に紹介する。
数あるラインナップの中からこの4機種を選んだのは、全く新しいデザインのシリーズであること(type Mとtype T)、オンラインショップ“ソニースタイル”専売モデルなので一般店頭でなかなか見ることができないこと(type Eのライムとtype B)からだ。この4機種についてのスペック、その他のラインナップのついては、デスクトップはこちらの記事、ノートパソコンについてはこちらの記事を参照してほしい。
音楽のある暮らしを提案する“type M”
“プライベートな時間を過ごす個室”に置くパソコンという位置付け |
type Mシリーズは、今シーズン新たにラインナップに加わった、液晶ディスプレー一体型のデスクトップパソコンだ。“家族が集まるリビング”ではなく“プライベートな時間を過ごす個室”に置くパソコンとして企画され、これまでデスクトップパソコンの代用としてA4サイズのノートパソコンを買っていた顧客層を狙う。サイズは幅約482×奥行き約342×高さ約279mmで、開閉式キーボードを閉じた場合の奥行きは205mm。ディスプレーは、15.4インチ(ワイド)のクリアブラック液晶パネル(1280×800ドット/約1619万色表示)を採用する。設置面積を15インチの液晶ディスプレーを搭載したA4ノートパソコン“VAIO パーソナルコンピューター type A”(※1)と比較すると、type Aの両脇に同梱のスピーカーを設置した状態よりも一回り大きい程度。また、インターフェース類を左側面の後方にレイアウトしている。
※1 15インチの液晶を搭載したtype A(夏モデル)のサイズが幅約342.5×奥行き276.5×高さ43.5mmで、同梱のスピーカーのサイズが幅87(右スピーカーは96)×高さ303.5×奥行109mmラインナップは、本体カラーがシルバーの『VGC-M50B/S』『VGC-M30B/W』と、ホワイト『VGC-M70/W』の3機種。VGC-M50B/SとVGC-M70/Wは、TV再生・録画に対応する。詳しい仕様はこちらのニュースを参照してほしい。
ダイナミクスウーファーとこだわりの音質
シリーズ名の“M”は、“Music”の頭文字から取られている。本体のデザインで最も存在感があるのが、900mmの共鳴管を組み込んだ新設計の“共鳴感型スピーカー”を内蔵する、右背面の巨大な“ダイナミクスウーファー”だ。スピーカー背面の音の振動が共鳴管の内部の空気と共鳴して、60Hz相当の低音域の再生が可能だという。スピーカーのチューンは、ソニーでHiFiオーディオの設計を手がけたエンジニアが担当した。
また“未使用時にもパソコンでBGMとしての音楽を再生し、音楽を気軽に聴くライフスタイル”を提案し、キーボードを閉じる(液晶ディスプレー側に倒す)と自動的に音楽が再生される(※2)“SoundFLOW(サウンドフロー)”というデザイン/システムを採用する。キーボードを閉じた場合でも、液晶ディスプレーが3分の1弱程度(1280×290ドット)露出するようになっており、この画面サイズにあわせたデザインのtype M専用音楽再生ソフト『SoundFLOW』が自動的に立ち上がるので、画面を確認しながらマウスやリモコンで曲を検索/再生することが可能(自動再生の場合は、前回最後に聞いた曲が再生される)。また、プリインストールされている音楽録音・編集ソフト『SonicStage Mastering Studio』が持つサウンドエフェクト機能“オーディオフィルター”の設定も、SoundFLOWから行なえる。サウンドエフェクトは全20種類で、そのうち5種類は、プロ向けの高性能サウンドエフェクターを開発している英Sony Oxford社のエンジニアが、type M の2.1チャンネルスピーカーシステムにあわせて調整したものだ。標準では、重低音を強調したエフェクトが設定されている。なお、SoundFLOWの曲の検索・再生パターンは、以下の7種類から選べる。
- 全曲シャッフル
- HDD内の全ての曲をランダムに並べる
- アルバムシャッフル
- アルバム単位でアルバムの順番をランダムに並べる、
- アーティスト
- 同じアーティストの曲をランダムに並べる
- ジャンル
- 同じジャンルの曲をランダムに並べる
- アルファベット順
- アーティストとアルバム名をABC順に並べる
- マイミュージックライフ
- 曲を再生した頻度で並べる
- CD
- ドライブにセットしたCDを再生する
ディスプレーの角度調整は-3~25度の間で可能。キーボードの開閉は、カチカチと引っかかって止まるタイプではなく、スムーズだが手を離した場所でピタリと止まる |
なお、TV録画機能に対応するホワイトカラーのVGC-M70/Wは、ソニースタイルの専売モデルで、13日より受注を開始している。最新の価格情報などはこちらで紹介されている。