幅75mm、容積約2.7リットルの小型筐体で話題を呼んだエプソンダイレクト(株)のミニデスクトップパソコン「Endeavor ST」シリーズに、基本性能が大きく向上した新製品「Endeavor ST120」が16日登場した。
新製品は筐体サイズを変えずにCPUやチップセットを一新。最新のCentrino 2対応ノートパソコンで使われている省電力なCPU「Core 2 Duo P8x00~P9x00シリーズ」と、Intel GM45 Expressチップセットを搭載することで、低消費電力(アイドル時は約20.5~25.2W、CPUにより異なる)とノートパソコン並みの静粛性(約22dB)を実現している。
性能面でも、特にチップセット内蔵GPUが高速化されている。また、デジタル映像出力端子としてHDMI出力を標準搭載したので、パソコン用ディスプレーだけでなく、液晶テレビとの接続もより容易になった。HDMI出力とアナログRGB出力によるマルチディスプレー表示も可能だ。
小さな筐体にも関わらず、2台のHDDを内蔵可能な点も新製品の大きな特徴だ。2台目のHDDは光学ドライブとの排他になるが、2.5インチHDDを2台まで内蔵することで、最大HDD容量は640GB(320GB×2)となる。
そのほかにも特にビジネスユース向けの特徴として、本体にシリアルポートを標準搭載したほか、遠隔管理技術「Intel vProテクノロジー」にも対応。TPM v1.2準拠のセキュリティーチップも内蔵している。OSはWindows Vistaの各エディションに加えて、Windows XP Professionalへのダウングレード提供も可能だ。価格は6万5100円から。本日から受注を開始している。
また、秋葉原にある直営店「エプソンダイレクトプラザ」での限定販売モデルとして、黒いボディーの「Endeavor ST120 Black Edition」も販売される。光沢あるピアノ調の黒で全体が塗装され、キーボードやマウスも黒の製品が付属する。スペックは同等だが、キーボードとマウスがワイヤレス式になるため、価格は標準モデルより5000円ほど上乗せされるとのこと。
Endeavor ST120 の主なスペック | |
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CPU | Core 2 Duo P8400/P8600/P9400/P9600、Celeron 575 |
メモリー | DDR2-800 512MB~4GB |
グラフィックス | Intel GM45 Expressチップセット内蔵 |
ディスプレー | オプション |
HDD | 80~320GB(最大2台まで) |
光学ドライブ | DVDスーパーマルチドライブ(非搭載も可能) |
サイズ | 幅75×奥行き185×高さ195mm(縦置き時) |
重量 | 約2.2kg |
OS | Windows Vista SP1(Ultimate、Business、Home Premium、Home Basic)、Windows XP Professional(Vista Businessからのダウングレード) |
価格 | 6万5100円から |