投資スタイルに合わせてカスタマイズする
カスタマイズの柔軟性の高さが特徴のMetaTrader。なかでも魅力的なのが、テクニカル指標を組み合わせて、自分の投資スタイルに合ったカスタムチャートを作れる点にある。売買の目安を示すMACDや、値動きのトレンドを知るボリンジャーバンドといった株や先物取引でよく使われるテクニカル指標を標準で利用可能。チャート分析のプロが長年研究してきた知恵を組み合わせて、次のトレンドを予測しよう。
応用ワザ1 50種類あるMetaTrader標準の分析ツールでここまでできる
株のトレンド予測などで実績がある有名なテクニカル指標に加えて、特定時間帯の始値と終値などの細かいデータから短期間の平均推移を見てトレンドを示す「Heiken Ashi」や移動平均線を利用してトレンド推移を知る「Alligator」、レート変動や市場に蓄積されているポジションから売買シグナルを出す「Ichimoku」といった上級者が用いる指標まである。これらの組み合わせだけでも、うまく使えば相場を読みやすくなる。
応用ワザ2 外部のインジケータを導入して乱高下に備える
MetaTraderの魅力は、本ソフト向けのテクニカル指標を独自に開発しているユーザーが多いところにもある。日々、新しいテクニカル特に「ForexMT4」には膨大な量の独自指標(カスタムインジケータ)がアップロードされているので、自分独自のスタイルを築きたいのであれば、一度覗いてみてほしい。
MetaTraderにインストールできるカスタムインジケータは、拡張子(ファイル名の末尾)に「.mq4」と付いたファイルだ。
応用ワザ3 ダウ株価平均をリアルタイム表示して米ドルを分析
米ドル/日本円に限らず、他の通貨ペアでもダウ平均株価と連動することが多い。そういうとき、ダウ平均株価と通貨レートを並べて見ることができれば……。そう思うトレーダーも多いだろう。MetaTraderであれば、サーバファイルを入れ替えるだけで、ダウやナスダックなどの株価平均指数、金や銀などの先物指数を、通貨レートと同じようにリアルタイムチャートで表示できるようになる。
米ドル/日本円の取引がメインな場合はもちろん、他の通貨ペアしか取り引きしないというトレーダーも入れておいても損はない。導入方法はMetaTraderのコミュニティサイトForexTSDの「Metatrader brokers」カテゴリから、米国の業者であるNorth financeのサーバファイル(NorthFinance-Demo.srv)を入手し、「C:\Program Files\MetaTrader 4\config」にコピーすることで使えるようになる。
ダウ平均株価指数のチャートにも、テクニカル分析を重ね合わせて表示できる。これを上手く使って米国の株式市場を先読みしながらFX取引を行うという手もアリ。
日本でMetaTraderを使ったシステムトレードはできるのか
冒頭でも書いたように、もともとMetaTraderはシステムトレードを支援するソフト。海外では多くの業者がMetaTrader 4に対応しており、自動売買をこれに任せることができる。日本でシステムトレードを行いたい場合はどうすればいいだろう?実は日本国内では、ODL JapanがMetaTraderを使った取引に対応している。ほかにも、国外の業者ではあるが、米国の対応業者であるNorthfinanceは日本語での口座開設が可能だ。
この連載の記事
-
第4回
マネー/FX
プログラムを選ぶだけで誰でも勝てる!? -
第3回
マネー/FX
FX徹底攻略にはパソコン環境強化が重要 -
第1回
マネー/FX
無料で強力!FX専用ソフト「MetaTrader 4」 -
マネー/FX
ITを駆使してFXに強くなる〈目次〉 - この連載の一覧へ