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「地図+チャット」のマッシュアップに100万円! (1/3)

2008年10月21日 04時00分更新

文●小橋川誠己/企画報道編集部

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Googleマップで会話する「Chamap」が最優秀賞に


 今年最高のマッシュアップサイトはどれだ?――WebサービスAPIを使った優れたWebサイト/アプリケーションを表彰するコンテスト「Mashup Awards 4」(主催:リクルート、サン・マイクロシステムズ)が10月19日、決定した。

Mashup Awards 4

100万円のパネルを手に喜びを語るKentaroさんこと山 健太郎氏。賞金については「ホンネは生活費に……といいたいところですが、家族で新婚旅行に行きたいと思います。まだ隣県にしか行ってないので」

 前回を上回る応募総数259作品もの中から見事グランプリとなる最優秀賞(賞金100万円)を射止めたのは、福井県在住のフリーエンジニア、Kentaroこと山 健太郎氏の「Chamap(チャマップ)」だ。

Mashup Awards 4

「ゲームのようなUI」と評されたChamap

 Chamapは、「Googleマップ」とチャット機能を組み合わせたオンラインサービス。地図上に並ぶユーザーのアイコンを介して会話を楽しめる。メッセージを入力するとアイコンの上に吹き出しが表示されて音声を読み上げてくれたり、ホットペッパーや楽天トラベルなどから呼び出した地図上のお店の情報に対してコメントをつけて共有もできる。ゲーム感覚で遊べる、楽しいコミュニケーションサービスだ。

Mashup Awards 4

地図上でチャット。吹き出しに表示されるメッセージは音声で読み上げてくれる

 最優秀賞を受賞した理由は、サービスとしての完成度と独特のUI。審査員を代表してサン・マイクロシステムズの新規ビジネステクノロジ・マーケット&コミュニティ開発統括部長の藤井彰人氏は「まるでゲームみたいなユーザー・インターフェイス。これは日本が得意とするところではないか。プラットフォームのサービスとして今後の発展に期待している」と評した。

Mashup Awards 4

講評を述べる、サン・マイクロシステムズの新規ビジネステクノロジ・マーケット&コミュニティ開発統括部長の藤井彰人氏

 普段は地元・福井でホームページの制作などを請け負っているKentaroさん。chamapの開発はデザインも含めて一人でこなしたという。「1カ月半ぐらいかけて開発したが、その間、一日平均4時間ぐらいしか寝れなかった。ほかの業務の合間を縫っての開発で、非常に苦労したものなので受賞は本当にうれしい」と笑顔で語った。

お詫びと訂正:記事掲載当初、受賞者の一部コメントに誤りがありました。お詫びして訂正いたします。現在の記事は訂正済みです。(2008年10月23日)

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