「秋の夜長のゲーム三昧」特集の最後を飾るのは、世界でも据え置き型ゲーム機の覇者となっている任天堂「Wii」。従来の標準コントローラーから離れたリモコン型コントローラーを使い、これまでとはひと味違うゲームシステムを構築するWiiの、この夏に出たタイトルを紹介していこう。
据え置き型ゲーム機の新たな可能性を見せる「Wii」
ゲーム業界の中心が、携帯ゲーム機になってしまった昨今。2008年度上半期の販売台数の割り合いを見ると、ニンテンドーDSが27.3%(約132万台)、PSPが33.5%(約161万台)と、約60%を携帯ゲーム機が占めている。そんな中で、据え置き型ゲーム機で気を吐く存在なのが、Wiiである。2008年度上半期の販売台数は24%(約116万台)と、PS3の7.5%(約36万台)、Xbox 360の3.3%(約16万台)を遙かにしのぐ販売台数をほこり、家庭用ゲーム機では他を圧倒する独走状態となっている。
ハードの機種別販売台数は、アスキー・メディアワークス アスキー総研調べ(2008年10月2日現在)
その証拠とも言えるのが「WiiSport」と「WiiFit」の売れ行きだ。共に、ミリオンセラーをゆうに超え、「WiiSport」は300万台突破、「WiiFit」も250万台を超える記録的ヒットとなっているのだ。また、今年の4月10日に発売された「マリオカートWii」も、200万本に迫るセールスを記録しているなど、各タイトルともに発売後ランキングを落とすことなく、常に売れ続けているため、異常ともいえる人気が伺える。ただし、上記のタイトルは全て任天堂から発売されたタイトル。発売から2年近くが経とうとしている今、サードパーティーからこれらに匹敵する販売本数を叩き出すタイトルが出てくることを期待したい。
年末のラインナップでの注目は何といっても、10月16日発売予定の「WiiMusic」だ。「WiiSport」や「WiiFit」に続くWiiならではの音楽体感ソフトで、ゲームとはひと味違う体験を家庭にもたらしてくれる。また、11月以降はゲームキューブやニンテンドーDSで爆発的な人気を誇る「どうぶつの森」の新作「街へいこうよ どうぶつの森」(11月20日発売予定)や、通信カラオケソフトの「カラオケJOYSOUND Wii」(12月18日発売予定)など、息の長い売れるタイトルが数多く揃う年末になりそうだ。
ここ6週間のWii 週間販売台数と累計販売台数
販売週 | 販売台数(推定) | 累計販売台数(推定) |
---|---|---|
8月18日~8月24日 | 3万6038台 | 673万9874台 |
8月25日~8月31日 | 3万4963台 | 677万4837台 |
9月1日~9月7日 | 3万1390台 | 680万6227台 |
9月8日~9月14日 | 2万8272台 | 683万4499台 |
9月15日~9月21日 | 2万8159台 | 686万2658台 |
9月22日~9月28日 | 2万5766台 | 688万8424台 |
推定販売台数はアスキー・メディアワークスのアスキー総合研究所調べ(2008年10月2日現在)。
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