アップルは10日、「Mac OS X アップデート(MobileMe用) 1.1」を公開した。本アップデーターを適用することで「MobileMe」サービスを利用できるようになる。なお、アップデーターは10日に登場していたものの、しばらくの間非常にアクセスしづらい状況にあった。
「MobileMe」は「.Mac」を置き換えるかたちで登場したウェブサービスだ。iPhoneやiPod touch、Mac、PCに対してプッシュ型メールやアドレス、カレンダー、ウェブギャラリー、オンラインストレージなどの共有サービスを提供。また、ユーザーは「me.com」ドメインのメールアドレスも利用できる(.Macでは「mac.com」だった)。
「MobileMe」ではウェブブラウザーを使ってメールやアドレス情報、カレンダー、ギャラリー、iDiskを利用できる。デスクトップアプリケーションのような操作性を実現している。
実際に試用してみたところ、たしかに操作性はOS XのMailやアドレスブック、iCalのようにスムーズだったが、ネットワーク経由なのでデータの読み込みに時間がかかった。通常は同じく「MobileMe」の機能である「同期」を利用して複数のパソコンでデータを共有し、自分のマシンを使えない外出先などで「MobileMe」のウェブアプリケーションを使う──という方法がベターだろう。