SSD搭載ノートからUMPCまで、この夏のノートパソコンを買うために押さえておきたいポイントは何か? ここでは5つのキーワードにフォーカスを合わせながら、ノートパソコンの最新トレンドを追ってみる。
SSD──Solid State Drive
高速、低消費電力、ただし割高。HDDに変わる記録デバイスとして注目が集まる「SSD」に対するイメージはそんなところだろうか? 国内では、2006年6月に発表された「VAIO type U」(VGN-UX90PS/90S)あたりが走り。当初は16GBだった容量も、この2年間で、急速に増え、128GBのドライブを搭載する製品も登場している。
この夏の特徴としては、SSD搭載機の価格が20万円台中盤の手の届くレンジに落ちてきたことが挙げられる。例えば、2月末の発表時点で34万円台の値付けだった「ThinkPad X300」(関連記事)のベースモデル(647612J)は、7月2日現在の最安値で23万6800円(ASCII.jp価格比較)と、実に10万円以上の値下がりだ!
国内メーカーもソニー、富士通、東芝、パナソニック、エプソンダイレクトなど、主要メーカーがSSD搭載マシンを投入している。NECなどSSD搭載機を投入していないメーカーもあるが、選択肢が増えてきた。ただし、これらの製品の多くは店頭モデルではなく、直販サイトのBTOメニューなどで対応しているケースが多い。そのためか価格の下落はThinkPad X300ほどではない。ただし、SSDが一部のプレミアムマシン向けの装備ではなくなっていることを十分に感じさせる。
ちなみに、速度の部分に注目が集まりがちなSSDだが、2.5インチタイプのHDDとは僅差。むしろ、機種によっては本体重量が軽くなる点や、乱暴な使用をものともしない耐久性の高さ、バッテリー寿命の向上といった点にメリットを感じる。
これまで投入された機種で印象的なのは、今年1月に発表された「MacBook Air」(関連記事)だが、国産ノートもバランス重視のモバイルパソコンを多数投入している。