フルHD解像度でのビデオ撮影に顔認識機能、さらに最大1000万画素相当の静止画撮影も可能という“機能全部入り”で大人気となった、ソニーのハンディカム「HDR-SR11」(関連記事1)。
そのSR11と同じ撮像素子や顔認識機能を備えた、メモリースティック録画タイプのビデオカメラ「HDR-CX12」が発表された。発売は7月20日で、価格はオープンプライス(予想実売価格 13万円前後)。
メモステモデルもフルHD記録に
HDR-CX12は簡単に言うと、2007年5月発表のメモリースティック録画タイプビデオカメラ「HDR-CX7」(関連記事2)のボディーに、SR11の光学系や撮像素子、撮影機能などを詰め込んだビデオカメラである。SR11の高画質・高機能を、軽量コンパクトなメモリースティック録画タイプで実現したというわけだ。
撮像素子に1/3.13型の「新クリアビッドCMOSセンサー」を搭載。動画モード時は1920×1080画素のフルHD解像度で、静止画モード時は最大1020万画素相当(3680×2760ドット)の撮影が可能だ。いずれもCX7(動画最大1440×1080画素、静止画最大610万画素)より高精細化を実現している。動画モード時でも最大760万画素の静止画撮影が可能な点も、SR11と同様だ。
高画素化されたことで、録画時間が短くなるのではと気になるところだが、付属の8GBメモリースティックPROデュオで、最高画質(FH、VBR 約16Mbps)のフルHD映像を約55分、ハイビジョン低画質モード(LP)では約3時間の録画が可能となっている。CX7の最高画質がビットレート約15Mbpsだったので、録画時間自体は大差がない。16GBのメモリースティックPROデュオを使えば、最高画質でも2時間近く録画できる。
子供の笑顔を逃さない!
ビデオ撮影中も効く「スマイルシャッター」
レンズには光学12倍ズーム(焦点距離は35mm換算で40~480mm、16:9動画撮影時)・光学式手ぶれ補正機能のついた「カールツァイス“バリオ・ゾナー T*”レンズ」を採用。CX7は光学10倍ズーム(同40~400mm)だったので、望遠にもより強くなった。
SR11と同様に、動画/静止画いずれでも使える顔認識機能を備える。さらにCX12では、サイバーショットに搭載されて話題となった笑顔認識機能「スマイルシャッター」を新たに搭載。動画撮影中に被写体の笑顔を検出すると、自動で静止画も撮るという機能を備えた。「子供の笑顔を動画でも静止画でも残したい」という親心をうまくとらえた機能と言えそうだ。
メモステビデオカメラならではの軽量・コンパクトさも魅力。重さは撮影時重量で約450g(付属バッテリー NP-FH60使用時)。HDDタイプのSR11より200g近く軽量だ。本体サイズは幅69×奥行き131×高さ67mm(付属バッテリー装着時)と、SR11より一回り小さい。
人気シリーズの軽量メモステ版だけに、HDR-CX12もまた人気を呼びそうだ。