ここ一番でマッパになる! それが英雄への道
巨人グレンデルの襲撃に悩む年老いた王は、グレンデルを討伐する勇者を募る。呼びかけに応えた勇者ベオウルフは見事打ち倒すのだが、グレンデルの母親の妖艶な魅力に負け、彼女を愛せば永遠の力を持つ王になれる、という悪魔の誘いを受け入れてしまう。
英雄ベオウルフが英雄たりえたのは、魔物であるグレンデルの母親のおかげ。彼が自らの力で運命を切り開いたのは巨人グレンデルを退治するまでだ。「結局他力本願かよ!」と切り捨てるのは早計だ。戦士時代も、王になってからも、ベオウルフには一貫した信念があった。
それは、ここ一番ではマッパになる! モンスターを退治するときも、蛮族に一騎打ちを挑まれたときも、ベオウルフは裸なのだ。
現在社会で問われる!? 裸であることの付加価値
ただ闘うだけじゃない、そこに“裸”という付加価値がつくことで伝説は肥大化する。鎧に身を包んでいるよりも、インパクトははるかに大きい。その姿を目にしたものは誰かに話したくてしかたないだろう。
これが口コミマーケティングの始まりである(嘘)。
「あいつさぁ、あの案件のプレゼン通しちゃったんだよ(裸で)」
「あいつ、トラブル起こした会社の担当者説き伏せちゃったんだよ(裸で)」
どうですか? (裸で)がなければただのデキる奴。(裸で)というファクターが入り込めば一気に伝説のサラリーマン。この噂が社外に伝わった日には、名指しでお呼びがかかりますよ! アパッチ野球軍だって裸がユニフォームだったんだから、「裸が俺のスーツですよ、ガハハ」と言い続けていれば何とかなるハズ。
サラリーマンじゃなくてもOK。裸のラーメン屋とか、裸のデザイナーとか、裸の総理大臣とか、職業に“裸”がつけばインパクトは甚大。ベオウルフのようなマッパは法的な意味でもハードルが高いので、とりあえずは素肌にジャケットから始めてみては?
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