車載ナビが一気に普及してしまった国内に比べ、海外では片手に収まり、クルマはもちろん徒歩や自転車でも活用できるPND(パーソナル ナビゲーション デバイス)が主流。出遅れてしまった国内メーカーが、アレコレ新製品を出してきたのは昨年のことだ。
街中でPNDとしてはもちろん、Wi-Fi内蔵でメールチェックやウェブのブラウジングも可能。PDAとしてバッチリ使えるのがP560の最大のセールスポイントだ |
そんな日本のナビゲーション市場に4年も前から常に一歩先行くパーソナル ナビゲーション デバイスを投入し続けてきてくれたマイタックMioシリーズ。Mioの存在がなければ、ナビを片手に街を歩く楽しさ快適さを実感できるのは昨年まで待たなければならなかったよなぁ……などと、少しばかり感傷モード。ナビゲーション機能に特化したC323やC325、ワンセグチューナーを搭載したC523やC525は、その使いやすさと高精度が人気の秘密だし、実際、使ってみるともはや手放せなくなる魅力に溢れていた。
が、初代、Mio168から始まり、168RS、P350へと続くWindows Mobileを搭載したPDA機能をも併せ持った機種の魅力も捨てがたいものだった。なにせ、ナビゲーションとしての機能はもちろん、インターネットのブラウジングやメール、スケジュール管理、オフィス系ソフトの閲覧などなど、外出先でおおよそ必要と思われる機能がオールインワン! たった1台のMioを持ち歩くだけですませてしまえる快適さは、忘れようにも忘れられない。
付属の車載マウントも新設計、ラチェット式のロックでガッチリ固定。振動にも強いのが強み。上下左右にフレキシブルに角度を変えられる。もちろん付属のマウントベースを使ってダッシュボードに固定することも可能だ |
HTMLメールやオフィス系データの閲覧だけではなく編集も可能になるなど大幅な機能UPを果たした最新のOS Windows Mobile 6を搭載した機種が海外で次々とリリースされる中、国内のユーザーはただただ指をくわえて見ているしかなかった。
そんなユーザーの希望をついにかなえてくれたのがMio DigiWalker P560だ。Wi-Fiの搭載で街中でのネット利用も超快適! ホットスポットなどの無線LANエリアでのメール送受信やウェブサイトの閲覧も可能になり、わざわざノートPCを持ち歩かなくても、手のひらサイズのP560があれば、気軽にネットにアクセスできるシアワセを実感できる。
また、Bluetoothにも対応したことで、ワイヤレスヘッドフォンなどBluetooth対応機器が利用可能になった点も見逃せない。例えば、自転車やオートバイでの利用の際には音声ガイドを聞き取りやすくなるなど、その利便性は飛躍的に高まった。
今回、静岡方面への出張の際、Mio DigiWalker P560を持ち出し、その使い勝手をチェックしてみた。