もう一度劇場公開してほしい
ガンアクションのブレークスルー!
「リベリオン ―反逆者―」
「リベリオン-反逆者-」
DVD発売中
DVD価格:3990円
HD DVD価格:5040円
発売元:株式会社ショウゲート
販売元:アミューズソフトエンタテインメント株式会社
発売日:2003年10月26日(発売中)
http://www.amuse-s-e.co.jp/
“SF”“ガンアクション”“カンフー”――男の子の大好物がバランス良く盛り付けられた、“いつもガラガラだけど勇気を出して入ってみたらモノ凄く美味いミックスフライ定食で思わずガッツポーズ”的な傑作。ただし、上記の3要素に1つでも嫌いなものがあったら一気に評価が下がってしまう、ある意味、観る人を選ぶ作品だ。
「1984」的に抑圧された都市、「華氏451」的に統制された文化、感情に目覚めた男が本当の敵へと闘いを挑む……「ダークシティ」のように名作のモチーフを散りばめてはいるが、正直、ストーリーは予想の範囲内。
本作の見どころは「ガン=カタ」と呼ばれる銃を使ったアクションにある。今回改めて見直したのだが、座りションベンしちゃうほどカッコいい! ガン=カタとは銃撃戦の統計学的分析をもとに敵の死角から確実に仕留める、武道でいうところの“型”と銃の技術を融合させた無敵の戦闘術。
ブルース・リーのような華麗な体裁きで銃口の死角に回り込みつつ、バッタバッタと敵を撃ち殺していく様はアクションファンならずとも必見。個人的には「ワイルド・バンチ」のガトリング砲、ジョン・ウー作品の2丁拳銃に次ぐ、ガンアクションのブレイクスルーなのではと思っている。
ガン=カタはできれば劇場の大画面で観たい。ところが日本での劇場公開は1ヵ月で打ち切られてしまった。DVDの売り上げが伸びれば、「ブレードランナー」のようにディレクターズカットが公開されたり、あわよくば続編の制作へとつながるかもしれない。SF&アクション映画の発展のため、「リベリオン」ファン救済のため、できればレンタルではなく購入して手元において欲しい。
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