クオリティーを維持するCS製品との強力な連携
Premiereのビデオ編集そのものの新機能の中で注目したいのは「タイムリマップ」だろう。これは、クリップを別のソフトに書き出すことなくスローモーションなどのエフェクトを作成する機能だ。実際に使ってみたところ、フレームブレンド(前後フレームの混合)のアルゴリズムの性能が高いのか、スローモーション画質が高品質だった。
製品に付属する「Adobe Device Central CS3」は、携帯電話などのモバイル機器への出力用にエンコードできるソフト。膨大な数の携帯電話の機種別データを備えており、それぞれの処理能力や液晶解像度、対応するFlashバージョンに合わせたビデオ再生などのシミュレーションが可能だ。屋内、屋外での液晶画面への映り込みまでチェックできる。
また、ソフトごとのレンダリング作業を必要としない「ダイナミックリンク」に代表されるほかのアドビ製品との連動性も挙げておきたい。強力なエフェクトツールである「Adobe After Effects」とプロジェクトファイルをそのまま共有できる点は、ワークフローの観点からも特に注目だ。
作業時間の節約になるだけでなく、多重レンダリングによって起こるクオリティーの低下を回避できる。
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