2007年04月04日 21時37分更新
せかんどらいふ
Second Life
Second Lifeとは?
米Linden Lab社が開発し、2003年より提供している、オンライン仮想空間サービス。アカウントを取得するとSecond Lifeの住民になることができ、現実世界と同様に生活や購買が行なえる。Second Life内で使用される仮想通貨を現実世界の通貨と交換できることが特徴で、ユーザー数の増加とともに企業がバーチャル支店を開設するケースも急増している。現在は英語版のみのサービスだが、2007年春には日本語によるサービスも開始される予定。
オンラインサービス
詳細解説
『Second Life』の画面。Copyright 2007, Linden Research, Inc. All Rights Reserved. |
Second Lifeは、米Linden Lab社が開発し、2003年より提供しているオンライン仮想空間サービス。世界90ヵ国に利用者がおり、2006年末に居住者数(アカウント数)が200万、2007年3月末には500万を突破し急増している。多人数同時参加型オンラインロールプレイングゲーム(MMORPG)として紹介されることもあるが、Linden Labでは自分の分身がさまざまな活動を行なえる「もうひとつの人生を送る世界」としている。現在は英語版のみの提供となっているが、2007年春には日本語版が提供される予定
Second Lifeは無償のクライアントソフトウェアをダウンロード後、インストールしてプレイする。ソフトウェアはWindows XP (SP2以上)/2000(SP4以上)およびMacintosh(Mac OS X 10.3.8以降)に対応している(2007年4月現在、Windows Vistaは非サポート)。また、ブロードバンドによるインターネット接続環境が必須となるほか、パソコンのCPU(Pentium III-800MHz以上)やメインメモリー(256MB以上)、グラフィックスカード(nVidia Geforce 2以上、または ATI Radeon 8500以上。どちらも32MB以上のビデオメモリー)も必要な条件を満たす必要がある。
Copyright 2007, Linden Research, Inc. All Rights Reserved. |
ゲーム内ではL$(Lindenドル)が通貨として使用されるが、この仮想通貨は現実世界の通貨と交換できることが大きな特徴となっている。ユーザーはさまざまなアイテムを作成し、販売などをすることによって、結果的にリアルな現金収入が得られることになる。このため、アディダスや北米日産などといった実在するメーカーがSecond Life内に支店を出している。
Copyright 2007, Linden Research, Inc. All Rights Reserved. |
料金構成は、無料のベーシックアカウントと有料のプレミアムアカウントの2種類が基本となっており、アバター(ユーザーの分身となるキャラクター)のカスタマイズやアイテムの作成、イベントやショッピング、建物、スクリプトへのアクセスなどすべて含まれる。プレミアムアカウントでは土地を持つことも可能だ。また、契約時にはベーシックではL$250、プレミアムではL$1000のボーナスを受け取ることができ、プレミアムは毎週L$300の「お小遣い」も支給される。
Linden Labでは、Second LifeがMMORPGと異なる点として「創造性」と「所有権」を挙げている。ユーザーは用意されているツールによって、建物や洋服など好きなものを作り出すことができる。ゲームも作成可能。また、作成したものはユーザーの持ち物になるため、販売してL$を稼ぐこともできる。プレミアムでは土地を所有でき、建物や店舗を構えて作成物などを展示できる。512平方メートルまでは追加料金が派生しない。また、土地の気候や地形を操作することも可能で、土地は他のユーザーやLinden Labから購入する。
日本語版サービスの提供を目前に、多くの企業がSecond Lifeへの進出を表明している。Second Lifeユーザー向けの企業のほか、たとえばPR会社の(株)ベクトルは、PRセンター『Second Life PRESS CENTER』を設立しており、(株)サイバー・コミュニケーションズ(cci)では参入するメディア企業向けの支援サービス事業を発表するなど、参入企業に向けたサービスも開始されている。また、ソネットエンタテインメント(株)(So-net)ではSNS内にSecond Lifeの地図を設置できる機能を追加したり、(有)インシエメではSecond Lifeで生成されるアイテム情報の検索・登録サイト『SLITEM.JP』をオープンしている。
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