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えふてぃーてぃーえいち

FTTH

2007年03月29日 19時15分更新

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2007年03月29日 19時15分更新

えふてぃーてぃーえいち

FTTH

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FTTHとは?

Fiber To The Homeの略で、個人宅に光ケーブルを敷設するサービスのこと。光ファイバーを通信回線として使用することにより、高速かつ常時接続のネットワーク環境を手に入れられる。ブロードバンド(大容量・常時接続の通信サービス)の本命とされている。

  • 通信サービス


 

詳細解説

安定した光ファイバーの通信回線

 FTTHは個人宅に光ファイバーを引いて、電話やインターネットなどを提供するサービスのこと。光ファイバーは、従来の銅線などのケーブルに比べて、データの伝送能力が高いため、高速かつ常時接続のネットワーク環境を手に入れられる。

 FTTHの大きな特徴として、上りと下りの通信速度が対称であることが挙げられる。現在、広く普及しているADSLは、上りと下りの通信速度が異なる非対称の回線であるが(ちなみに“フレッツ・ADSL モア III”の場合、下りが最大47Mbpsに対して、上りは最大5Mbps)、FTTHならデータの送信も高速で行なうことができる。またADSLと比較して、伝送損失が少ないため、基地局からの距離や、幹線道路・鉄道・AMラジオ放送といったノイズに通信速度が影響されにくい。

 FTTHは上り下りともに、最大100Mbpsの速度の回線を使用できるので、動画コンテンツなどの高速ダウンロードや、個人が積極的に情報を発信する環境では大きな利点となる。さらに、インターネット以外にも、高い通信速度を活かし、ブロードバンド映像サービスや、IP電話などのサービスを受けることもできる。しかし、光ファイバーを宅内に引き込む工事が必要となるので、ランニングコストはADSLやCATVに比べて少々高めである。

FTTHの競争が始まる

 東日本電信電話(株)(NTT東日本)と西日本電信電話(株)(NTT西日本)は、2000年12月から東京と大阪の一部で最大10MbpsのFTTHの試験提供を開始。2001年8月から『Bフレッツ』として本格的にサービスを開始したことが呼び水となり、都市部を中心に急速に光ファイバー通信サービスの加入者が増加している。NTT東日本、NTT西日本以外では、東京電力(株)とKDDI(株)の『ひかりone』、(株)USENの『GyaO光』、ソフトバンクBB(株)の『Yahoo! BB 光』などがある。

 なお、光通信分野における広義のFTTHは、光ファイバーインターネット接続のアクセス回線の総称として、FTTC(Fiber to the Curb:収容局から歩道の緑石(電柱など)までは光ファイバーを使い,宅内まではメタリックケーブルで引き込む)や、FTTB(Fiber To The Building:収容局から建物までは光ファイバーを使い,各部屋などへは別の方式(無線LANなど)でアクセス回線を提供する)なども含まれるが、狭義のFTTHはあくまで個人宅へ直接引き込まれるもののみを言い、FTTCや、FTTBとは区別される。

 

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