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難民の雇用機会創出を加速!Robo Co-op と Automation Anywhereが事業提携開始、「グローバルゲートウェイ」を共同展開

PR TIMES

一般社団法人 Robo Co-op
世界トップクラスのRPA(業務自動化)ツールを提供しているAutomation Anywhereと戦略的パートナーシップ締結、難民の雇用支援を促進するRobo co-opがインパクト・ソーシング加速。

Robo Co-op と Automation Anywhere は、難民の背景を持つ方々に最先端のデジタルスキルを提供するための「グローバルゲートウェイ・プログラム」を開始しました。 本パートナーシップは、デジタルキャリア開発によって雇用機会を拡大し、「インパクト・ソーシング」を加速させ、新たな難民包摂の形を作ることを目標としています。




Automation Anywhereが発表したリリースはこちら
https://jp.prnasia.com/story/104416-3.shtml

Robo Co-op について (https://roboco-op.org/



Robo Co-opは、世界中の難民や日本のシングルマザーと共に、「コープ」による社会的連帯の中でデジタルのリスキルとIT案件の就労、そして当事者による民主的な経営を行う共同体です。5人1組のチームを作り、グループ学習でモチベーションを高め合い、現場で求められるチームワークを磨きながら就労機会に繋げています。

学びやすく活躍機会が広がりやすいRPAなどのデジタルスキルを採用し、互いに支え合う輪を広めていく新たなオンラインコミュニティを創出しています。多種多様なメンバーとともに、企業や自治体から受託した案件をベースに働き、受託先のDXを加速させながら、柔軟な働き方を通じてありのままに輝く社会を推進しています。

Robo Co-opは、就労機会の拡大に向けて「インパクト・ソーシング」を展開しています。「インパクト・ソーシング」とは、就業困難な人々を包摂する組織に、企業や自治体が業務委託することをいいます。このアプローチは、難民の背景をもつ人材を巻き込むベンダーに業務委託する「インパクト・ソーシング」であれば、直接雇用の「インパクト・ハイアリング」が抱える様々なハードルを乗り越えられる可能性があります。Robo Co-opは、増え続ける全世界の1億人以上の難民と不足する1億人のデジタルワーカー不足を繋ぎ、中長期の目標としては100,000人分の就労機会を生み出します

Automation Anywhereについて (https://www.automationanywhere.com/



Automation Anywhereは、企業のAI活用を支援する先駆的なRPA製品を提供しています。世界中の組織が生産性を向上させ、イノベーションを進め、顧客サービスを強化し、ビジネスの成長を加速させる支援をしており、自動化によって人々が定型タスクから解放され、より創造力を活かした重要なビジネス課題の解決に取り組める未来を思い描いています。

AAは、個人のスキルアップの支援を重視しています。この問題の解決が、資産の格差の拡大や10万人以上の難民の就業問題、そして労働者数の減少による生産性の低下といった、世界が直面する課題の解決に繋がると信じています。AAの目標は、デジタルスキル教育へのアクセスを拡大し、多様性を促進して就業機会を増やすことです。例えば、シリアからトルコへと逃れたMohamadは、Robo Co-opのプログラムを受けて、今ではウクライナをはじめとする他国からの難民にスキルを教えています。


AAは特に、経済的に困難な状況のコミュニティや、難民、そして伝統的に男性主導の地域の女性など、マイノリティ層のスキルアップを重視しています。これらのコミュニティの人々が、困難な状況下でも「未来の労働」のためのスキルを身につけようとする強い意志と努力は、多くの人々に勇気を与えています。

AAとのパートナーシッププログラム: 「グローバルゲートウェイ」とは




Robo Co-opとAAは、本プログラムを通じて、難民の背景を持つ方々を対象にリスキルとキャリア開発の機会を提供します。参加者にはAAのSocial Impact Officeによるコース受講や資格取得のための「奨学金プログラム」が用意されており、Robo Co-opがRPAの学習カリキュラムとオンラインによる学習支援を提供します。AAは、新機能のテスト自動化のOJTの機会も提供し、参加者が高品質な開発を行うためのトレーニングをサポートします。

このプログラムのパイロットは、すでに国境を越えて展開しており、トルコのシリア人とミャンマーのビルマ人メンバーが、東京に避難したウクライナやアフガニスタンのメンバーをトレーニングするなどのプラクティスが生まれています。「グローバルゲートウェイ・プログラム」によって、難民の背景を持つ方々はデジタルスキルと就労機会を獲得することで厳しい避難生活から抜け出するだけでなく、リモートワークによって移動の自由を享受することができます。

「グローバルゲートウェイ・プログラム」概要

才能溢れる人材の宝庫。知って欲しい難民のリアル



2022年、難民の数は1億人を超えました。これは、紛争などによって1秒に1人、難民が生まれていることを意味します。そして、「気候難民」を含めると、2050年までに難民の数が1億人を超えるという試算もあります。彼らは命の危険から逃れることができたとしても、その多くは不安定な環境で生きていかざるを得ません。 UNHCRによると、難民のうち高等教育を受けられるのはわずか6%であり、労働集約的な仕事にしかアクセスすることができません。

しかし、Robo Co-opは才能に満ちた多様な人材の力を信じています。難民の方々は、社会が未だ活かすことができていない人材であり、潜在能力に溢れています。彼らの半数以上は、18~59歳の労働年齢人口であり、私たちと同じくさまざまなスキルと経験を持っています。また、彼らのほとんどは受け入れ国に貢献したいという強い意欲を持ち、その経験を将来の自国復興に活かすことを望んでいます。実際に Robo Co-opのメンバーも、彼らの母国の状況が悪化しても、家族や周りの人々のために勉強し一生懸命働き続けるメンバーばかりです。

当事者が感じたRobo co-opの可能性。シリア出身・モハマド氏




Robo Co-opメンバーのモハマド氏

シリア出身トルコ在住のモハマドは、Robo Co-opのデジタルトレーニングを修了し、RPAの案件に参画しながら、難民の背景を持つ他のメンバーのサポートしています。「私の家族が無事であることは本当に素晴らしいことです。しかし、私たちはここで非常に困難な状況に直面しています。差別のためにまともな仕事を得ることはできません。しかし、私はRobo Co-opでGiver(与える人)になることができました。今、私はAAの講師を務め、イスタンブールからシリコンバレーの企業へDX支援を提供しています。」

現地レポート:代表金がトルコ・シリア国境付近の被災地域でRobo Co-opのメンバーと初対面



今年の10月、Robo Co-op代表の金とRobo Co-opとの出会いでスキルを身に着け、シリコンバレーのテスト自動化の案件を担当しているメンバーとの初対面が叶いました。
トルコに住むシリア難民のモハマド氏は、Robo Co-op立ち上げ時からおよそ2年間ともにRobo Co-opが実現したいデジタルスキルを活用した学習や就労を作り上げてきた初期メンバーです。2年越しでオフラインで念願の初対面を果たしたことで、モハマド氏の安定した経済状況やそれに反して被災地の深刻さなどを目の当たりにしました。
金が日ごろから気になっていた質問を直接モハマド氏に投げかけてみました。

金、モハマド氏と現地NGOのスタッフ

Q:Robo Co-opと出会う前の生活について教えてください。(金)
A:シリアでは弁護士を目指し法学部で勉強していました。しかし、トルコ避難後は学業を続けることが難しくなってしまい、不動産エージェントとして仕事をしていましたが、シリア人に対する差別が強く厳しい生活でした。(モハマド氏)

Q:Robo Co-opの一番の魅力は何だと思いますか。(金)
A:Robo Co-opでは、本当に国籍や境遇を問わず誰でもセカンドチャンスを得ることができます。誰もが先生や開発者として「Giver」になれるのが魅力です。(モハマド氏)

Q:今後の夢や目標について教えてください。(金)
A:このデジタルスキルで支えあう輪を、他の人にも広げていきたいです。トルコ―シリア大震災では、誰もが生活が苦しくなりました。シリア人もトルコ人も分け隔てなく、みんなの希望を繋げていきたいです。(モハマド氏)

締結にあたってのご挨拶




シリコンバレーのAA本社にて。RoboCo-opの金とAAのNeeti氏


Robo Co-op代表、金辰泰より
「Robo Co-opの創設者として、『グローバルゲートウェイ』を通じたAutomation Anywhereとの提携を発表できることを非常に光栄に思います。このパートナーシップによって、私たちは難民と企業の双方にメリットを作り出すことができます。デジタル・インパクト・ソーシングのエコシステムを通じて、バックグラウンドに関係なく、誰もが輝くための機会提供を今後も加速させて参ります。」

金辰泰・・・1990年、滋賀県生まれ。初中高は在日朝鮮学校を卒業。その後、韓国へ国籍を変更し、日本とアメリカの大学を4年でどちらも卒業するDual Under Degree Programへ参加。日本で国際経営、米国で会計を専攻し、成績優秀者向け奨学金を獲得、米国公認会計士資格取得。日本のデロイトトーマツコンサルティングに入社し、最高評価「Exceptional」を5年連続受賞。Social Impact Officeをリードし、Robo Co-op創業のため退職。自身のバックグラウンドとも重なる難民やシングルマザーといった埋もれてしまっている多様な人材の経済的自立に向け、デジタルスキルを活用した教育・就労事業を展開。日英韓のトリリンガルスキルを活かし、日本発の世界に通用するソーシャルビジネスの展開とエコシステムの構築に挑戦中。



AutomationAnywhere 共同創設者、Neeti Mehta Shuklaより
「Automation Anywhereは、持続的なインパクトの実現を目標としています。そして、AIのような革新的な技術が人々の生産性を向上させ業界が再形成されるこの時代だからこそ、「働き方の未来」に人間らしさを取り入れることを使命としています。Robo Co-opとのパートナーシップを通じて、今後3年間で100人の難民に就労機会を創出するという目標を掲げています。私たちは単に難民が直面する直接的な課題に対処するだけでなく、長期的な成功に不可欠なスキルと機会を提供することへコミットメントしていきます。」

Robo co-opでは、あらゆる形でのご支援を募集します




「グローバルゲートウェイ」の展開に併せて、当法人では、難民、シングルマザーをはじめとする多様な人材の業務委託によるプロジェクト推進や事業成長を通じた社会貢献に協力いただける企業を広く募集します。本取り組みにご関心のある方は、Robo Co-op(info@roboco-op.org)までお問い合わせください。

1.Robo Co-opへのアウトソース: RPA開発をRobo Co-opにアウトソースすることで、難民の背景を持つメンバーの就労機会に貢献できます。
2.Robo Co-opのメンバーによるリスキル: すでに難民の背景を持つ人々を雇用している場合、Robo Co-opのメンバーにリスキルの研修を依頼できます。
3.私たちのストーリーの発信: Robo Co-opのメンバーは、難民による「デジタル・インクルージョン」を自分たちの手で広げようと努力しています。彼らのストーリーや取り組みを広めてくださるメディア・報道関係者の皆様のお力添えにも感謝します。