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核融合プラント開発 京都フュージョニアリングが最優秀賞獲得

「Morning Pitch Special Edition 2023」レポート

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ゲームをするだけで仮想通貨を獲得できるNFTゲームプラットフォーム「PlayMining」

 続いて登壇したのは、Digital Entertainment Asset Pte. Ltd.のFounder & Co-CEO 山田耕三氏。同社では、独自の暗号資産「DEP」を通じて、新しい体験価値とWeb3 エンタメを提供するNFTゲームプラットフォーム「PlayMining」の運営を通じた社会課題の解決を目指している。

「PlayMining」では、ゲーム体験に資産性を融合している。用意されている5つのゲームのいずれかをプレイすることにより「DEP」を獲得できる仕組みで、登録ユーザー数は268万人。日本では、現在3つの取引所で獲得した「DEP」を日本円に交換することが可能だ。これにより、投資マネーを呼び込むことに成功。2022年は売上高70億円、利益27億円を達成している。また、社会課題解決の一環として、東南アジアを中心としたゲーム経済圏内に1万人の雇用を創出した。

Digital Entertainment Asset Pte. Ltd. Founder & Co-CEO 山田耕三氏

 さらに、同社ではWeb3を活用した新しい広告モデルの導入を計画している。現在、世界のゲーム市場規模は年間22兆円、ユーザーは30億人といわれているが、このマーケットにおける広告市場は1兆円と4.5%しかない。そこで、単にゲームプレイ中に広告を差し込むのではなく、広告自体をゲームにしてプレイしてもらうことで、「ユーザーは自律的、能動的に広告と向き合うことになる」と山田氏は話す。

 現状の強制的に閲覧させる方法だと、広告主へのマイナスイメージにも繋がりかねない。この問題を解決し、消費者と広告主との健全で新しい関係性を生み出していきたいと、山田氏は語った。

未利用資源を価値のあるものにアップサイクルする再生、循環プラットフォーム

 次に登壇した株式会社ファーメンステーションは、「Fermenting a Renewable Society(発酵で楽しい社会を!)」をキーワードに、未利用の資源をアップサイクル原料に変える発酵技術を持つ企業だ。代表取締役の酒井里奈氏が率いる同社は、食品ロスや余剰農産物など、まだ使えるものがゴミとして扱われている現状に着目。それらの資源を価値のある原料に変換することで持続可能な社会への貢献を目指している。

 同社は、岩手県奥州市に研究開発拠点兼自社工場を持ち、規格外の農産物や飲料や食品工場で排出される製造残さ等の未利用資源をエタノール等の発酵原料へアップサイクル。化粧品や日用品、化学品等の用途に活用できる素材にすることで、メーカーと協業している。

株式会社ファーメンステーション 代表取締役 酒井里奈氏

 酒井氏は以前金融業界で働いていたが、ゴミからバイオ燃料を作りたいという思いを抱き、起業を決意。「当時は市場もなく燃料としての収益を得ることも難しかった」と酒井氏は話すが、14年が経ち、アップサイクルサステナブルな原料の市場を作り上げることができたという。

 2020年には、アップサイクル原料を活用した商品が100を超えた。今後は事業拡大フェーズに入り、企業と共同での事業化や製品開発、200〜400兆円とされるグローバル市場も狙っていきたいと酒井氏は話した。

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