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英語コーチングにおけるテクノロジー活用の未来を探る JELCA Symposium2022 Spring開催

2022年04月07日 07時00分更新

文● 藤原達矢(アバンギャルド)編集● ASCII

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英語コーチングにおけるテクノロジー活用の可能性

 また、今回のテーマの一つでもある、テクノロジーを英語コーチングにおいてどのように活用していきたいかという質問についても各社の意見が述べられた。


ENGLISH COMPANY 田畑 翔子氏
「学習方法やツールの発展に期待していることは言わずもがなだが、テクノロジーは広い意味で、科学の知見を応用して利用することだと捉えている。弊社も『Study Smart.』を理念に掲げて、第二言語習得研究や科学的なエビデンスなどを取り入れているが、テクノロジーがそれら研究手法自体の発展に寄与することに期待したい。それにより、言語習得のメカニズムがより精緻に解明でき、個々の受講生の学習最適化も進むと考えている」

スパルタ英会話 田井 譲氏
「リアルな場がないと生み出すことが難しい環境をVRのような技術で再現することにより、会話の成功体験をよりスケールの大きい形で実現できると考えている。今でも数十人程度であれば可能できるが、それが千人の前でスピーチをするとなると難しい。そのようなシチュエーションでも技術の力があれば実現できるのではないか。また、企業経営という点で、英会話の良いコンテンツを生み出すためには中で働くメンバーがどのようにクリエイティビティーを発揮できるかが重要になる。その上で、メンバーのモチベーションやクリエイティビティーがアップするような技術が登場してほしい」と話した。

TORAIZ 岸田 美氏
「TORAIZでは、元々AIやVRを活用したアプリ開発や事業の展開をしており、今後もどんどん推進していきたい。また、言語学習は決して魔法ないと思っており、英語学習の量や時間も非常に大切だと思っている。そのうえでは、テクノロジーのメリットや利便性を感じつつも人間のサポートも欠かせないので。例えば、受講生が今まで以上に気軽に相談できるコンサルタントの整備など、技術と人のサポートによるハイブリッドを今後も推進していきたい」と話した。

PRESENCE 吉田 幸広氏
「AI技術は、過去10年で凄まじく発展した。これからも日進月歩で進化していくものと考えており、将来的にはお互いが母国語を話すだけで会話が成立するような未来も予測できる。そうなったときに、どのような英語学習が残るかを考えると、一つは、お互いの文化やビジネス慣習を理解するといった国際教育の側面。お互いを知るために、我々の強みであるグループコーチングを世界中の人を巻き込んで実現できると考えている。また、完全なバイリンガル教育のニーズも高まると考えているので、幼少期の教育から個別最適化に取り組むのも面白いと思っている」と話した。

 閉会の挨拶では、JELCA理事で株式会社スタディーハッカー代表取締役の岡 健作氏が登壇。「今回のシンポジウムは、テクノロジーが開く英語コーチングの未来をテーマに、大変興味深い話を伺うことができた。これからも、英語コーチング業界がさらに盛り上がることを祈念している。また、引き続き日本英語コーチング協会の活動にご支援ご協力を賜りたい」と話して、イベントを締め括った。

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