このページの本文へ

【Web改善成功事例】Core Web Vitalsの改善にはKUSANAGI+WEXALが効果的

2022年04月01日 14時00分更新

文●プライム・ストラテジー 相原 知栄子 編集●MOVIEW 清水

  • この記事をはてなブックマークに追加
本文印刷

 こんにちは。KUSANAGIの開発チームで取締役をしている相原です。こちらのコラムでは、プライム・ストラテジーの導入事例を紹介します。

 今回ご紹介するのは営業アウトソーシング事業とネットメディア運営を柱とするエヌリンクス(以下「エヌリンクス社」)の事例です。同社が運営しているメディアサイトの中でも代表的なものはゲーム攻略サイト「アルテマ」やチャット不動産「イエプラ」ですが、それ以外にも多くのサイトを運営しています。

 今回事例として紹介するのは「マッチングアプリplus」「マッチLife」「Rooch」の3サイト。すべてのサイトでCore Web Vitalsの関連指標の改善がみられました。この記事では事例の概要と、KUSANAGI+WEXALで得られた効果についてお話してみたいと思います。

Core Web Vitalsへの対応でSEO効果最大化へ

 Webサイト見直しのきっかけはGoogleがCore Web Vitalsを注力し始めたことだったそうです。

 同社が運営するどのサイトでもSEOとコンテンツの質を重視してきたそうですが、Webサイトの表示速度についてはそこまでの対策をとっておらず、社内に高速化に対するノウハウもあまり持ってなかったようです。

 そこに来てのCore Web Vitalの通知。Google PageSpeed Insightsで計測してみた結果は芳しくなく、急遽、社内で関係者を集め、最適化をはじめたものの、手詰まりを感じるようになりました。そんな中、Webの超高速化と自動チューニングを実現するKUSANAGIとWEXALの存在を知り、問題を解決するのに最適だと思い、導入に踏み切りました。

 結果としてGoogle PageSpeed Insightsのスコアが改善、安定したものとなり、Core Web Vitalsの対策も万全なものとなったとのことです。

 エヌリンクス社は「自社ではもぐらたたきのようにサイトの問題を1つずつ潰していくという対応を行なっていたのですが、ある日を境にそれ以上の改善が難しいという現実にぶつかりました」と語っています。そして導入後は、「安定してスコアは向上した状態になっており、Core Web Vitalsの対策をしなかったことによるSEO低下などのリスクを極限まで下げることができているため、満足しています。今まで苦労していたLCPやCLSなどの評価改善が一気に実現し、驚いています」とコメントしています。

Rooch

Core Web Vitalsへの対応はKUSANAGI+WEXALで

 Core Web VitalsはWebサイトでユーザーがする体験(ユーザーエクスペリエンス・UX)を向上させるために必要な指標を指示したもので、「LCP(読込速度)」「FID(インタラクティブ性)」「CLS(視覚的安定性)」の3つが提示されています。

 これらの評価において使用されるツールは「PageSpeed Insights」「Chrome UX Report」「Search Console」「Chrome Dev Tools」「Lighthouse」「Web Vitals Extension」です。

 とはいえ、この指標をクリアしていればいいかといえばそういうものでもないようです。

 “ページ エクスペリエンスの構成要素はすべて重要ですが、ランキングでは、ページ エクスペリエンスの一部の要素が平均以下であっても、総合的に優れた情報を含むページが優先されます。優れたページ エクスペリエンスが関連性の高い優れたコンテンツに勝ることはありません。しかし、同様のコンテンツを含むページが複数ある場合は、ページ エクスペリエンスが検索ランキングで非常に重要になります。”

引用元:より快適なウェブの実現に向けたページ エクスペリエンスの評価|ウェブマスター向け公式ブログ

 ということなので、コンテンツの質が高いことは前提としてあるものの、コンテンツの質が同等ならばCore Web Vitalsの評価がいい方が優先されるため、SEOが激戦なものであるほど対応しておきたいものです。

 今回取り上げたエヌリンクス社のメディアサイトはコンテンツの質に特にこだわっているということですので、Core Web Vitalsの評価を得ることは、SEOの上位に入り込むチャンスとなりますので見逃せません。

 そこで改めてこの3サイトが作り上げた環境を見てみると、バックエンドの高速化を図るKUSANAGIと、フロントエンドの高速化を図るWEXALの双方向からのアプローチを行なうものになります。

 当社代表取締役 中村けん牛はDevelopers Summit 2020でWebサイトの高速化のポイントは「バックエンド」「ネットワーク」「レンダリング」にあり、この3つのうち、どれかひとつだけを改善しても効果は生まれないと語っています(具体的なポイントを含めた詳細はイベントレポートでご確認ください)。

 KUSANAGIとWEXALはこの3つのポイントに必要な処理を行なうため、フロントエンド、バックエンド双方の高速化を可能とし、結果、Webサイトが高速化するという仕組みですので、Core Web Vitalsの指標「LCP」「FID」の改善に適しているといえます。

 LCPについては当社のASCII.jp掲載記事「実は判定が難しいLCP 最大コンテンツの先読みをどうする?」でも取り上げていますので、そちらの記事もぜひご参照ください。

この連載の記事

一覧へ

この記事の編集者は以下の記事をオススメしています