FO48U/FI32U発売前先行レビュー

ゲーマーならGIGABYTEの大型ゲーミングディスプレー3兄弟FO48U/FV43U/FI32Uは買いだ!

文●林 佑樹(@necamax) 編集●北村/ASCII

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

Display HDR 1000対応で
最大輝度1000カンデラを誇るFV43U

 FV43Uは以前にレビューしているので、具体的な要素についてはその記事に任せるとして、概要を見ていこう。

 FV43VはVA方式ながら、視野角178/178度になっており、言われない限りVAパネルとは気がつきにくく、中間応答速度1ms、最大リフレッシュレートは144Hzもあり、ゲームジャンルを選ばない。またアンチグレア(非光沢)になっており、ゲームだけでなく、仕事用のディスプレーとしても活用できるのもポイントだ。

43型のFV43U。見た目はFO48Uを小さくした感じだ

背面

側面にあるインターフェース

底面にコントローラーがある

FV43Uにもリモコンが付属する

 スピーカーは12W×2。ボリューム1でも音量は相当に大きく、マンションやアパートの場合、ボリューム1がデフォルトになるほか、深夜にはちょっとボリュームが大きいかもしれないレベルだ。そのため、スピーカーは別途用意しておきたい。2020年以降、サウンドバーが多くリリースされており、本製品とフィットするものも選びやすい。

 最大の特徴はDisplay HDR 1000対応である点だ。Display HDR 400の取得条件に比べて、Display HDR 600とDisplay HDR 1000は条件が厳しく、その認証を得ているだけで一定の性能の担保になっている。

 発色の良さはもちろんとして、輝度は最大1000cd/m2となる。HDRの画面調整時によく体感できるが、露骨に眩しい。そのため、ゲーム内であれば太陽はちゃんと眩しく感じられる。また黒もほとんど浮かない点も重要であり、有機ELにはおよばないものの、メリハリのある絵を楽しめる。

バランスは正義だ!
ESS SABRE搭載でサウンドが優れるFI32U

 長男と次男に比べると、パンチのある要素がない三男坊であるFI32U。スペックシートを見ていくと、ストイックなバランス機になっており、物理サイズ的に48型や43型の設置は難しいが、32型なら設置できるといった人に向くほか、応答速度1ms(MPRT)であるため、なるべく大きな画面でFPSやTPSなどタイミングが重要なゲームを楽しみたい人向けでもある。

 またOSDからSmart ODを有効化することで、さらに表示遅延を減らせるとオフィシャルサイトにあるが、条件付きのようでテストでは確認できなかった。

FI32U

PS5もOKな本製品だが、並べてみると意外と小さい

 カタログスペックを見ると、コントラスト比1000:1、10bitカラー(8Bit+FRC)、最大リフレッシュレート144Hz、Display HDR 400、HDMI 2.1対応といったように2021年以降の標準的な要素がそろっている。

 長男と次男のスペックと比較すると物足りなさはあるが、GIGABYTEとしての標準スペックと位置づけてみると、サイズ的にも価格的にもAORUSとして明確な存在だ。

背面。発光部があり、GIGABYTEの発光管理ツール「RGB Fusion 2.0」に対応する。またスタンドは見た目に反してガッシリした作りだ

スタンドを変更することなく、ピボットもできる

インターフェースはやや底部にある

コントローラーは下部にある。リモコンは付属しないため、Windows上でOSDを操作できるソフトウェア「OSDサイドキック」で設定するといい

 秀でている部分としてはサウンド。ESS SABREを搭載しており、PC側に接続するケーブルを減らせるほか、物理的に近い位置にあるディスプレーにヘッドフォンを接続できる。ミドルクラスのマザーボードやノートPCの場合、音の変化をとくに体感できるだろう。

 またノイズキャンセル機能のActive Noise Cancelling 2.0も搭載する。同機能は文字通りだが、自分の耳に届く音に対してノイズキャンセルをするのではなく、チームメイトに対して自分の声がクリアに聞こえるようにする(自分の声にノイズキャンセルを効かせる)機能となる。したがって、主にボイスチャットで威力を発揮する。

 スタンドはV字型で後部に飛び出ておらず、机の端ギリギリに設置しやすいほか、スタンドの高さを最大にした状態からのピボットにも対応する。縦画面シューティングやウマ娘、ゲームのスクリーンショットなどに役立つほか、テレワーカーであれば仕事中には資料表示用にもちょうどいい。

最新規格のHDMI 2.1対応だけあって、付属のHDMIケーブルは高性能なものだった

 といったようにスタンダードな仕様となっているが、ディスプレーの更新サイクルはCPUやGPUと比べて長いため、そろそろ最新規格に対応したゲーム用のディスプレーを探しているのであれば、FI32Uは検討しやすい存在になっている。

過去記事アーカイブ

2024年
01月
02月
03月
04月
05月
06月
2023年
01月
02月
03月
04月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
2022年
01月
02月
03月
04月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
2021年
01月
02月
03月
04月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
2020年
01月
03月
04月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
2019年
01月
03月
04月
05月
06月
07月
08月
09月
11月
12月
2017年
08月
2015年
04月
09月
2014年
10月
2010年
01月
02月