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中小企業でも判子をやめたい声は多いが電子署名の利用率は依然として低い、アドビ調査

2020年06月15日 15時30分更新

文● ASCII

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 アドビ システムズは6月15日、中小企業・小規模企業の判子慣習の実態調査の結果を発表した。

 従業員300名以下の企業に勤める全国の経営者・役員、計500名を対象にインターネットでアンケート調査したもの。契約時の判子利用率83%に対し、電子契約はわずか17.8%という利用状態が分かった。

 生産性を上げるため判子の慣習は無くした方が良いと思うという答えは74.7%となっているが、50.1%が「自社で判子(捺印)の慣習を無くすのは容易ではないと思う」と回答しており、撤廃しにくい要因として「取引先の都合」「法的有効性」「セキュリティー」を挙げている。

 新型コロナウイルスの流行を受けてのテレワーク普及するなかでも電子署名へ移行しにくいことに対し、アドビでは「中小企業の場合には取引先企業との慣習が優先される傾向にあることが明らかになり、契約書のデジタル化を進めるには発注側が積極的に電子契約サービスを使うことが重要となると言える」とコメントし、電子サインソリューション「Adobe Sign」などの活用を呼びかけている。

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