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つながるデバイス・広がるサービス〜2年目を迎えた中の人インタビュー

シチズン独自IoT「Riiiver」人気○○に連携など驚き計画を発表

2020年03月25日 08時00分更新

文● 山本 敦 編集●飯島恵里子/ASCII

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すでにスマートロックのセサミの操作に対応している

国内・海外から新しいパートナーがRiiiverに参入!

 Eco-Drive Riiiverは、本体のボタンを押すだけでリィイバーに対応するさまざまな種類のIoT機器やサービスを遠隔操作できるスマートウォッチだ。対応する機器の一例として、スマートロックの「SESAME」やスマートLED照明の「HUE」などが挙げられる。

 今後はさらに対応製品の輪が広がりそうだ。大石氏は、国内スタートアップのNatureが商品化するスマートリモコン「Nature Remo」シリーズや、同じ日本のロボティクスベンチャーであるユカイ工学のコミュニケーションロボット「BOCCO(ボッコ)」が、近くリィイバーのプラットフォームにパートナーとして乗り入れる計画があると話す。Eco-Drive Riiiverを使って、各社の製品をコントロールすることができる「ピース」も近日中に提供開始が予定されているそうだ。

家の外からエアコンなどの家電を操作できるスマートリモコン「Nature Remo」

 Nature Remoは赤外線信号を受信して、さまざまな家電をコントロールできるスマートリモコンだ。スマホやスマートスピーカーとの連携は既に成熟しつつあるが、Eco-Drive Riiiverからもエアコンやテレビが手軽にコントロールできることのインパクトは大きいと思う。

ユカイ工学の家族をつなぐコミュニケーションロボット「BOCCO(ボッコ)」

 ユカイ工学のBOCCOとは、本年初に米国で開催されたエレクトロニクスショー「CES 2020」を視察した際につながりを持ったという。松王氏は「コミュニケーションロボットであるBOCCOとの連携が実現すれば、音声で情報やメッセージを読み上げられるようになる。BOCCO独特の口調は、腕時計の針やディスプレーで表現できる限界を超え、新たなコミュニケーションが広がるだろう」と語り、新しいパートナーシップに大きな期待を寄せる。

 大石氏と松王氏はともに今年のCESを訪れた際、勢いに乗る多くの企業との商談機会に恵まれ、スマートホームやペット関連のIoTビジネスを展開する企業などにもリィイバーの魅力を伝えられたことに十分な手応えを感じている様子だった。

 シチズン時計では2020年、北米市場にもリィイバーを拡大する計画を立てている。3月に出展を予定していたイベントもそのテストマーケティングの場として、あるいはハードウェア・ソフトウェアの垣根を越えて多方面から集まるデベロッパーとのミーティングの機会として期待していたものだった。

デベロッパーを対象としたリィイバー スペシャルサイトでは、最新情報やSDKが公開されている

 すでに大石氏は次の挑戦に目を向けている。3月末にはシチズン時計が開設している「リィイバー スペシャルサイト」がリニューアルされ、特にデベロッパー向けのコンテンツが充実するという。「開発者の方々をワクワクさせる情報をご提供していきたい」と大石氏が熱っぽく語ってくれた。

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