CPUはCeleron N4100、内蔵GPUはインテル UHD グラフィックス 600を採用
軽作業ならサクサク快適! 趣味と仕事で活用できるスペックを備えた10.1型タブレット「arrows Tab WQ2/E1」 (1/2)
2020年03月12日 11時00分更新
富士通クライアントコンピューティングの10.1型タブレットパソコン「arrows Tab WQ2/E1」は、文字入力もお絵描きもバッチリなワコム製スタイラスペンを付属した「QHシリーズ」のカスタムメイドモデル。標準構成はCeleron N4000、4GBメモリー、インテル UHD グラフィックス 600、64GB eMMC。OSはWindows 10 Pro(64bit)を採用している。直販サイト「富士通WEB MART」では10万3400円から販売されているが、18%オフクーポンを使うと8万4788円から購入可能だ(3月3日現在)。
お借りした試用機はCeleron N4100、8GBメモリーにカスタマイズされている。試用機と同じ構成の場合、通常価格は11万4400円だが、クーポンを使えば9万3808円で購入できる(3月3日現在)。
前々回は外観、前回は使い勝手を紹介してきた。3回目となる本記事では、各種ベンチマークテストを実施し、arrows Tab WQ2/E1の実力をチェックしてみたい。
arrows Tab WQ2/E1:ベンチマークのポイント
・文書作成やお絵描きなど軽負荷の作業はサクサク
・ドラクエXレベルのゲームはギリギリ、FFXIVレベルのゲームは厳しめ
・自分が思い描くイメージを形にするタブレットパソコン
文書作成やお絵描きなど軽負荷の作業はサクサク
試用機に搭載されているCeleron N4100は、Gemini Lakeのモバイル向けCPU。4コア/4スレッドで動作し、ベースクロックは1.10GHz、バーストクロックは2.4GHz、TDPは6Wとなっている。コスパと省電力を重視していることから、リーズナブルなノートパソコンで採用されている。内蔵CPUはインテル UHD グラフィックス 600を採用し、4K出力に対応している点も魅力だ。
まずはCPU性能からチェック。CGのレンダリング性能から独自のスコアを算出する「CINEBENCH R20」で検証したところ、CPUは311pts、CPU(シングルコア)は145ptsという結果となった。モバイル向けCPUということもあり、テキスト入力やウェブブラウジング、動画視聴といった軽負荷の作業に関してはサクサク使える。一方、動画編集やハイスペックの3Dゲームなど高負荷な作業は難しそうだ。
続いて、ウェブブラウジング時と動画視聴時のCPU利用率をチェックしてみた。いずれも一時的に100%に上昇することもあったが、数秒後に20~30%台をキープし続けていた。複数のアプリケーションを同時に起動しない限り、ウェブブラウジングも動画視聴も快適にこなせるだろう。
続いて、内蔵GPUの実力をチェックしてみよう。3D性能のパフォーマンスを測る「3DMark」を実施してみた結果、「Sky Diver」は1216、「Fire Strike」は346となった。内蔵GPUと考えると、これは致し方ない。軽めのブラウザーゲームぐらいであればなんとか遊べるかもしれない。
今度はストレージの実力をチェック。試用機には標準となる64GB eMMCが搭載されている。データを保存するための容量もそうだが、データの読み込み・転送速度も気になるところ。そういうわけで、ストレージの速度を計測する「CrystalDiskMark」でテストしてみた。
結果、シーケンシャルリードは189MB/秒、シーケンシャルライトは178.4MB/秒となった。計測結果をみる限りだとHDDよりも若干早く、SSDよりも遅いといった印象。体感としては、アプリケーションの起動などで遅さはあまり感じなかった。サブマシンとして使う、もしくは外部ストレージを使うなら64GBでも問題ないが、容量が気になる場合は、購入時のオプションで128GB eMMC、256GB eMMCにカスタマイズできる。