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小さいのに音が広がる

ボーズ初のAlexa対応スピーカーは予想以上の重低音

2018年11月08日 06時05分更新

文● ASCII

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さりげないのに高機能、質感もとてもよし

 「Bose Home Speaker 500」が登場した。Wi-Fi接続でのストリーミング再生やAlexaを利用した音声操作に対応した、ボーズならではのスマートスピーカーだ。幅170×奥行き110×高さ204mmとコンパクトな、アルミ製の縦型筐体にカラー液晶ディスプレーや8つのアレイマイクを備え、Alexaを使った音声操作にも対応する。

 音響面では、左右に向けて配置したドライバー(トランスデューサー)を使い、音を壁で反射させながら広い音の空間を演出。BluetoothのほかにWi-Fi機能を内蔵しており、「Amazon Music」「Spotify」、「AirPlay 2」(対応予定)などが利用できる。

 小型でも豊かな低域と広がりある音場を再現できる点はボーズのスピーカーらしさを存分に感じさせる。ボーカルはクリアーで力強く、ギターなど、アタックのはっきりした楽器の音がくっきりと空間に浮かび上がる。明瞭かつ芯の通った音が印象的だ。

 本体サイズは幅170×奥行き110×高さ204mmで、重量は2.1kg。液晶ディスプレーには、アルバムアートワークや時刻などの情報を表示でき、上部のタッチコントロール部は再生・一時停止・スキップに加え、お気に入りのプレイリストにワンタッチでアクセスできる6つのプリセット登録を用意する。

 コントロールアプリ「Bose Music」でも本体操作ができる。Alexaを使った音声操作は、聞きたい音楽をすぐに呼び出したいときに便利だが、対応するのがAmazon Musicだけとなる。ただし、このBose Musicなどから操作することで、パソコンやスマホと接続しない状態でもSpotifyの利用ができる。

 DLNAなどのネットワーク再生に対応しない点は、同じWi-Fi接続のスピーカーである「Bose SoundTouch」と比較した場合の違い。

 とはいえ、ストリーミング中心に使うなら遜色ない機能を持つし、何より単体スピーカーなのに本格的なステレオ再生と思えるほど広い音場感は魅力だ。寝室やリビングなど、大げさなオーディオシステムは置けない場所でも、音質には妥協したくない人にとっては、有力な選択肢になるのではないだろうか。

 直販価格は5万760円と、Wi-Fiスピーカーの中でも高級機種と言えるが、本体の質感も含めて所有感は満点。この年末に、ちょっと満足度の高いオーディオを手に入れたいという人におすすめだ。

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