最新パーツ性能チェック 第239回
「Ryzen Master」の新機能「Dynamic Localモード」をねちっこく考察
2920Xと2970WXの価格はお得か?Ryzen Threadripper全モデル検証
2018年11月08日 14時30分更新
プレイ&配信でもRyzen 7 2700Xは優秀なコスパ
また、PUBGの裏で「XSplit Broadcaster」を利用した録画&配信処理を実施した時のフレームレートも合わせて計測する。配信先はTwitchとし、ビットレートは14Mbps、録画時の画質は“VeryHigh”に設定。Webカメラの映像を画面上にオーバーレイ表示する処理(キリヌキ加工はしていない)も追加した。
また、XSplit配信作業を行なうとフレームレートは一気に下がるので、CPUのコア数以外の部分が処理のボトルネックになっていることがわかる。ThreadripperがRyzen 7に対し優位に立つデータを示してはいるが、コスパを考えるとRyzen 7 2700Xが圧倒的に優れている。
消費電力はコア数であまり変化なし
最後に消費電力を比較しておこう。今回はシステム起動10分後の安定値を“アイドル時”、「OCCT Perestroika v4.5.1」の“CPU Linpack”テスト(64bit/AVX/全論理コア使用)を15分稼働させ、よく見られる値を“高負荷時”とした。
2990WXより2970WX、2950Xより2920Xのほうが物理コアが減ったぶん消費電力が減ると予想していたが、考えていたほどは減らなかった、というのが正直なところだ。コア数は減ってもTDPは据え置きなので、消費電力もほぼ横ばい、という感じになっている。この辺はインテル製CPUよりずっとわかりやすくてよい。Ryzen 7よりダイが1基多い2920Xの高負荷時消費電力が40W程度しか上がっていないのは、Threadripperが全体に低クロック動作だからと考えられる。ただし、Threadripperのアイドル時消費電力が高いのはマザーボードが多機能なハイエンドモデルであることも考慮する必要があるだろう。
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