PhotoshopはLightroomでは手に負えない作業に使用

Lightroom起点にPhotoshopで細かく編集、写真編集ソフト使い分けの基本

文●林佑樹(@necamax) 編集●八尋/ASCII

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「DAIV-NG7610S1-SH5」

 パソコンで写真編集をする場合、2017年時点だとRAW現像に対応したアプリケーションが真っ先に浮かぶ。しばらく、マウスコンピューターのクリエイター、エンジニア向けノートパソコン「DAIV-NG7610S1-SH5」で写真処理に関する記事を連載していくことになったので、今回はその導入として、「Photoshop」と「Lightroom」のおさらいをしていこう。

Lightroomを起点に、細かい部分はPhotoshopで

月額980円のフォトグラファー向けフォトプランでLightroomとPhotoshopの両方が利用可能

 LightroomとPhotoshopは、Adobe Creative Cloudのフォトグラファー向けフォトプランで使用でき、月額980円のサブスプリクションとなっている。またAmazon.co.jpなどで1年間の利用権がセールになることもあるため、タイミング次第ではより安く運用可能だ。

フォトグラファー向けフォトプラン
価格 980円/月
利用可能なデスクトップアプリ Photoshop+Lightroom
ストレージ容量 2GB
フォトライブラリー 一部のみ(無料プラン)
利用可能なモバイルアプリと各アプリのデスクトップ連携機能 すべて
サポート

 以前であれば、写真編集といえばPhotoshopだったが、写真に限っていえば、最近はLightroom中心になってきた。これはLightroomが、写真の管理と編集、プリントなどに注力したアプリケーションである点が大きく、PhotoshopはLightroomでは手に負えない作業が必要なときに使用するといった想定がなされている。

 Lightroomは、現状もっともシェアを持つRAW現像アプリケーションの1つで、ライブラリ管理が強力なのが特徴。現像に関していえば、微妙な調整から過度の処理までに対応しており、簡易的だがマスク機能も搭載している。ある程度キレイに撮影したRAWデータであれば、Photoshopの出番はあまりないほどだ。また、トリミングやHDR、パノラマ合成機能もありと使い勝手のいいものになっている。

RAWで撮影しておくと、JPEGよりも階調が豊富に記録されているので、強引に持ち上げても破綻しにくく、後からイメージに沿った絵に持ち込める。スクリーンショットは露出補正しただけのもの

 では、Photoshopの出番はというと、レイヤーを使用して画像を合成したり、細かい部分のゴミ取りや、トーンの修正、Lightroomでは難しい複雑な形状を選択してのマスクなどになる。文字を入れたり、切り抜いたり、カラープロファイルを変換したりといったことをしたいときにもPhotoshopのほうが楽である。

 またLightroom上からPhotoshopで処理したい画像を選択できるため、最初からPhotoshopである必要性は、Lightroomのライブラリ機能からするとあまりないのが実情。フローとしては、Lightroomで進めていき、より細かく詰めていきたいときにPhotoshopといった流れでいい。

 意外とLightroomの要求スペックは低く(クリエイティブ向けとして見れば、だが)、もちろんDAIV-NG7610S1-SH5のCore i7-7700KとGeForce GTX 1080の構成でストレスを感じるシーンはほとんどない。なぜかというと、Lightroomが写真の処理で使用するCamera Raw(エンジン)は、GPUを中心に使用するため、GeForce GTX 1080であることが都合の良さに繋がっているからだ。ストレージやメモリーも影響してくるが、この点についても、DAIV-NG7610S1-SH5は十分クリアしているといえる。

 Photoshopでの作業になるとCPUを使用する機能も多いため、CPUの性能が低いマシンを使用していると遅く感じやすく、ある程度の割り切りが必要になる。紙への出力が多い、リサイズナシで650dpiのPSDファイルを10~20枚単位で並列処理するといった作業が多いのであれば、DAIV-NG7610S1-SH5のような上位のCPUを搭載するマシンを選択することをオススメしたい。

 ちなみに、Camera RawはPhotoshopにも搭載されており、フィルターのひとつとして使用できる。基本仕様はLightroomと同じなので、撮影枚数が少なく、そのとき処理する写真が数枚であれば、Photoshopだけという選択肢もアリだ。このあたりは、都合よく使えるアプリケーションである点を最大限に活用していこう。やり方は自由だ。

写真編集はクリエイター、エンジニア向けパソコン「DAIV」シリーズで!

写真編集などクリエイティブな作業には、クリエイター、エンジニア向けパソコン「DAIV」シリーズがオススメ!

 今回試用しているマシンは、マウスコンピューターが販売するクリエイター、エンジニア向けパソコン「DAIV」シリーズの17.3型ノートパソコン「DAIV-NG7610S1-SH5」のメモリーを64GBにアップグレードしたモデル。

 主なスペックは、Core i7-7700K(4.2GHz)、GeForce GTX 1080(8GB GDDR5X)、64GBメモリー(通常構成は32GBメモリー)、480GB SSD、1TB HDDという構成だ。ディスプレーはIPS方式のノングレアで、解像度は3840×2160ドット、AdobeRGB比100%。OSはWindows 10 Home(64bit)を採用している。価格は41万1048円(通常構成の場合は38万1024円から)。

 このほか、DAIVシリーズはクリエイターやエンジニアが快適に作業できる性能を持つパソコンを多数用意している。また、BTOでパーツを強化可能なので、こなしたい作業に合わせてカスタマイズしたパソコンが入手できる。クリエイティブな作業を本格的に始めたい、快適に作業したいという人は、DAIVシリーズを検討してみてほしい。

試用機の主なスペック
機種名 DAIV-NG7610S1-SH5
CPU Core i7-7700K(4.2GHz)
グラフィックス GeForce GTX 1080(8GB GDDR5)
メモリー 64GB
ストレージ 480GB SSD、1TB HDD
ディスプレー 17.3型(3840×2160ドット)、IPS方式、ノングレア、AdobeRGB比100%
内蔵ドライブ
通信規格 有線LAN(1000BASE-T)、無線LAN(IEEE 802.11a/b/g/n/ac)、Bluetooth 4.2
インターフェース USB 3.0端子×4、USB 3.1端子、USB 3.1(Type-C、Thunderbolt3と共用)端子、HDMI端子、Mini DisplayPort、ヘッドフォン出力端子、マイク入力端子、ラインイン端子、ラインアウト端子、S/PDIF端子、マルチカードリーダーなど
内蔵カメラ 約200万画素ウェブカメラ
サイズ/重量 およそ幅418×奥行295.3×高さ45.5mm(突起部含む)/約4.4kg
OS Windows 10 Home(64bit)