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10月1日のKADOKAWA・DWANGO誕生でどうなる?

2014年09月03日 04時49分更新

文● 加藤 宏之(HEW)/アスキークラウド

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 ドワンゴとKADOKAWAの経営統合まで1カ月をきった。すでに両社は2010年10月に包括的業務提携、11年5月に資本提携をそれぞれ行い、互いの関係性を徐々に強めてきた。10月1日のKADOKAWA・DWANGOの誕生により、両社はどのように進展していくのか。

 ドワンゴは、モバイル端末向けコンテンツ配信サービスやゲームソフトの開発・販売をはじめ、ライブイベントの運営、そして日本最大級の動画サービスであるniconicoを次々と展開。その独自性や特異性にあふれたコンテンツを武器に、「ネット」と「リアル」が融合する次世代ネットワーク・エンタテインメント分野で事業展開してきた。niconicoは、3月末現在で登録会員数3936万人、有料のプレミアム会員数223万人を有するプラットフォームに成長している。

ドワンゴが展開するサービス
ドワンゴが展開するサービス

 一方のKADOKAWAは、出版事業、映像事業、版権事業、デジタルコンテンツ事業等を展開。コンテンツ創出力とブランドを活かして、世界で通用するIPの創出と国内外での事業展開を強化してきた。13年10月には連結子会社9社を吸収合併。アスキー・メディアワークス、エンターブレイン、角川学芸出版、角川書店、角川マガジンズ、中経出版、富士見書房、メディアファクトリーという8つのブランドカンパニーを有している。

KADOKAWAの8つのブランドカンパニー
KADOKAWAの8つのブランドカンパニー

 こうして事業会社としての強固な基盤を確立するとともに、IPを核とした多種多様な領域をカバーするメガコンテンツパブリッシャー、デジタルコンテンツプラットフォーマーとして、新たなサービスに挑戦している。

 両社の経営統合後には、「コンテンツとテクノロジーの融合」や「ネットプラットフォームとリアルプラットフォームの融合」など、さまざまな面で相乗効果を創出。付加価値の高いコンテンツや新規サービスを迅速に提供していく。また、すでにKADOKAWAが展開している海外拠点やその運営ノウハウを活かし、海外事業を拡充させようという狙いもある。

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