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完成度の高さを誇るWin 8.1タブレット、ソニー「VAIO Tap 11」

2014年04月01日 10時30分更新

文● 高橋量

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本体デザインと使い勝手をチェック

 ここからは、VAIO Tap 11の本体デザインと各部の使い勝手について見ていこう。

 本体のフットプリントは約幅304.6×奥行き188mm。A4サイズ(297×210mm)と比べるとひと回り小さい印象だ。本体の高さはLTE搭載モデルなら10.5mm、非搭載モデルなら9.9mm。試用機はLTEを搭載していたため10.5mmだったが、それでも驚くほど薄い。すべての面でバランスが均一な「オムニバランスデザイン」を採用しているため、どこか一方向に傾いてしまうこともなく、片手でも安定した状態で使うことができる。

液晶ディスプレーは11.6型で解像度は1920×1080ドット。色域の広い「トリルミナス ディスプレイ for mobile」を採用しつつ高画質エンジン「 X-Reality for mobile」によって、自然で高精細な映像を楽しめる

背面部のスタンドを操作することで、115〜130度まで無断階に角度を調整できる

VAIO Tap 11の背面

VAIO Tap 11の本体底面部。フルフラットなデザインで高さは10.5mm(LTE非搭載モデルなら9.9mm)と非常にスリム

 インターフェース類としては、USB 3.0端子、microHDMI端子、ヘッドホン端子などが用意されている。無線通信機能はIEEE 802.11a/b/g/n/acとBluetooth 4.0+HS、NFC機能に対応。Webカメラの有効画素数はフロント92万画素、リア799万画素で、いずれも"Exmor R for PC" CMOSセンサー搭載だ。

本体上部右側のカバーの下には、LTE通信用のマイクロSIMカードスロットとmicroSDカードスロットが用意されている

右側面には音量ボタンと電源ボタン、ヘッドホン端子を配置

左側面のカバー下には、USB 3.0端子とmicroHDMI端子、右端には電源コネクタが用意されている

 付属のワイヤレスキーボードはキーピッチが約19mmで、デスクトップ向けのフルキーボード並みの大きさが確保されている。11.6型向けのキーボードとしてはかなり大きくて入力しやすい。キーストロークは約1.1mmとかなり浅く入力時に底突き感があるが、軽いタッチでも入力できるので慣れればそれほど気にならないだろう。

付属のワイヤレスキーボード。キーピッチは約19mmでキーストロークは1.1mm

 タッチパッドのサイズは実測で幅91×奥行き38.5mm程度。Windows 8.1のタッチ操作にも対応しており、左右の端をフリックすることでアプリを切り替えたりチャームバーを表示することができる。パッド部分はガラス素材などではなく単にドット状の細かな突起がある程度だが、グリップ感もよく快適に操作可能だった。

VAIO Tap 11との接続はRF方式でペアリング不要で使える。本体に装着することで充電が可能で、キーボード自体のバッテリー駆動時間は約2週間程度

 キーボード背面はヘアライン加工が施され高級感のある仕上がりだ。指紋や油脂による汚れが目立ちにくい点もうれしい。本体に装着すれば液晶ディスプレー面を保護するカバーにもなり、なかなかユニークなギミックだ。

キーボード面と本体のディスプレー面が接するように装着することで、カバーとしても利用できる

 付属のデジタイザースタイラスを使ったペン入力もかなり快適だ。液晶ディスプレー上でのすべりがよく、書き味はかなりいい。描画の遅延やカクつきも感じられなかった。通常ではありえない早さでペンを動かすとわずかにカクつく場面もあったが、普通に描いているぶんにはまったく問題ない。

 個人的にはデジタイザースタイラスの大きさもちょうどよかった。最近は電子ペン付属のタブレットが増えてきているが、付属のペンだと細くて短く感じるものが多い。しかしVAIO Tap 11に付属のデジタイザースタイラスは直径9.5mmとペンに近い太さで質感も抜群。重量は約20gと鉛筆やボールペンに比べるとやや重いが、筆者としては特に不満はなかった。

標準付属のデジタイザースタイラス「VGP-STD2」

付属のペンホルダーを本体上部に装着すれば、デジタイザースタイラスとセットで持ち歩くのに便利

「VAIO Scan」で取り込んだ文書を「VAIO Paper」に転送し、手書きでメモを追加。文書の作成や編集をとてもスムーズに行なえる

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