ストア出店料(月額システム利用料)および売上ロイヤルティの完全無料化や、スマホから手軽に出店できるようにするツール「ストアクリエイター」のリリースなど、「eコマース革命」を発表した昨年10月以降、利用者数や流通量などの拡大を目指して積極策に打って出る「Yahoo!ショッピング(ヤフーショッピング)」。次なる一手はAPI(アプリケーション・プログラミング・インターフェイス)の無料公開だ。
ヤフーは12日、「Yahoo!ショッピング」に関する約50本のAPIを無料公開した。これらのAPIを利用すると、これまで「Yahoo!ショッピング」が提供する専用ツールで行っていた出品管理や在庫管理をはじめ、ページデザインなどもAPI経由で管理、作成がすることが可能。また、公開されているAPIは商品、在庫、画像管理といった店舗運営に役立つAPIから、商品レビューやランキング情報が取得できるAPIまで多岐にわたる。そのため、「Yahoo!ショッピング」と連携したアプリ開発でビジネスチャンスが広がる。
対象はおもに「ストアエディター」でストア構築・運営するプロフェッショナル出店(法人ストア向け)。ヤフージャパンとパートナー契約を結んでいる企業や開発者向けには、APIを活用して構築するサービス、ツールに関して「Yahoo! JAPANコマースパートナー」上で公開している。今後も公開するAPIを広げていく予定で、4月以降にライト出店(個人ストア、ライト出店を選択した法人ストア向け)向け、7月には注文系APIなどを順次公開していくという。