JVCケンウッドから、フルHDビデオカメラ「Everio」の新機種3モデルが発表された。全機種1月下旬発売予定だ。
無線LANで動画の転送が可能なハイエンドモデル
ハイエンドモデルとなる「GZ-VX895」(予想実売価格10万円前後)と「GZ-V675」(同9万円前後)は新型の撮像素子とレンズを採用。1276万画素の裏面照射型CMOSセンサーとF1.2の明るいレンズの組み合わせで1ルクスという低照度の環境でも撮影が可能。さらにレンズの広角側は29.4mmという広い画角で撮影可能だ。GZ-VX895、GZ-V675ともに光学ズームは10倍で、内蔵メモリーは64GBとなる。
VX895は無線LANを内蔵。iFrame形式の動画記録(1280×720ドットまたは960×540ドット)が可能で、その動画をiPadやiPhoneに転送して視聴したり、iMoveで編集することも今後できるようになる予定だ。
AVCHD形式で撮影した動画はMP4に変換することで従来通り転送が可能。ただし従来の640×360ドットに加え、1280×720ドットのHDクオリティーでの転送が可能になった。
また、スマホやタブレットによる撮影時のモニタリングは従来通り可能だが、新機種では新たに「スコアリング機能」に対応。これは撮影中の動画に「001-002」といったスコア表示を付与するもので、録画中の映像に対してリアルタイムで点数をつけていく。点数入力は専用アプリ「Everio Sync. 2」で行なう。
モニタリング機能自体も強化されており、ビデオライトのオン/オフや自動パワーセーブ機能(スマホの無線LAN接続に連動して電源をオンにする)などが利用可能。さらに、別売のパンクレードル(予想実売価格1万円前後)にビデオカメラを装着することで、スマホから撮影アングルをコントロールすることができる。
再生機能がユニークなミドルレンジモデル
ミドルレンジモデルの「GZ-E565」(予想実売価格7万円前後)は光学38倍ズームレンズを搭載。撮像素子は251万画素の裏面照射型CMOSセンサーで内蔵メモリーは32GBとなる。
撮影時にディスプレーのマーキングアイコンをタップすることで、再生時にそのシーンのみをダイジェストで再生する機能を新たに搭載。また、笑顔が映っているシーン、または顔登録した人が映っているシーンのみを抜き出して再生するモードも新たに搭載した。
そのほか、従来は再生時のみに利用していた高音質技術「K2」を記録時にも有効にし、テレビのスピーカーでもより臨場感を出せるようにチューニングを行なっている。